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零細企業とは?零細企業への転職、チェックすべきは企業カラー

転職するなら安定した企業を望む人は多いと思います。

だからつい大企業や中堅クラスの企業へ転職を希望しがちで、零細企業と言われる企業への応募を躊躇していまいますよね。

それは何となく零細企業という言葉にいいイメージがないからではないでしょうか。中小零細と一括りにされることが多い零細企業ですが、中小企業とは少し違います。中小企業よりさらに敬遠されることが多い零細企業ですが、思っていた以上にキャリアアップできる場合も少なくありません。

零細企業を転職先として考えるなら、どういうことに気をつけて何を基準に判断するかを知っていれば、キャリアアップの近道になるかもしれません。

零細企業の一般的なイメージ

一般的に、零細企業は売上があまり高くなく安定していないイメージがつきまといます。それは事業の規模そのものが大きくないところからきているにすぎません。零細企業のなかには少数精鋭で大きな売上を上げていたり、海外との取引がある企業も少なくないので、大多数の人が抱くイメージに惑わされず、零細企業を正しく知れば転職の際の選択肢が広がります 。

零細企業とは

そもそも零細企業ってどういう企業なのでしょう。

中小企業基本法では、製造業その他は従業員数20人以下、商業・サービス業は従業員数5人以下を小規模企業者として定義されていますが、零細企業という文言は法律上どこにもでてきません。

いつの頃からか小規模企業者を、零細(きわめて少ないこと、きわめて規模が小さいこと)企業という言いかたをするようになったようです。つまり零細企業とは、少ない資本と設備で経営する規模の小さな会社ということです。

中小企業との違い

零細企業は小規模企業者のことというのは前述の通りですが、中小企業との違いは、表のように資本金や出資金の額と従業員数です。

※https://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html(中小企業庁より引用)

中小企業者の定義

業種分類中小企業基本法の定義
製造業その他資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

小規模企業者の定義

業種分類中小企業基本法の定義
製造業その他従業員20人以下
商業・サービス業従業員 5人以下

中小企業の定義にはある資本金や出資金の額が、小規模企業にはありません。

ですが事業を行い継続するには資金が必要なので、定義がないから資金がないということではありません。

零細企業は安定していないのか

一般的なイメージでは、零細企業は安定していないように思われることがよくあります。資本金や出資金の額も売上額も少なく安定していない企業があることは否定できませんが、全てがそうとは限りません。

資本金も従業員も少ないながら、起業から数年継続している企業もたくさんあります。特にここ数年、経営形態や働きかたの変化とともに専門的業務を外部に委託する企業も増えていることから、資金と従業員数が少なくても売上額が大きく安定している零細企業はたくさんあります。

具体的にはこんな企業

零細という言葉から想像しにくいですが、定義上は零細企業に含まれる規模が多いベンチャー企業。何代も継続している伝統産業や、新たな形態のフランチャイズ本部というふうに、定義上の零細企業に含まれる企業がたくさんあります。

気になる事業の規模や従業員数、福利厚生などはどうなっているのか項目ごとに見ていきましょう。

事業の規模、設備

例えば、御社の事業規模はどのくらいですかと尋ねると

店舗を3店舗展開しているというような目に見えてわかりやすい規模で答える企業、売上額で答える企業、その両方で答える企業に分かれます。

設備は業種によって異なりますが、生産性の向上、売上アップにつながる部分でもあり、どれほどの設備が整っているかは重要です。ですが、前述のようにこの数年で専門部分を外部に委託する企業も増えていることからも、今はあまり設備投資をしなくても事業ができる環境になっていると言えます。

従業員数と雇用形態

従業員という聞きなれた言葉ですが労働基準法など法律上の定義はありませんが、一般的には雇用契約を結んで働いている人という認識で使われています。

雇用形態には正規雇用と非正規雇用の大きく2パターンあり、正規雇用は原則として期間の定めがなく所定の時間フルで働く正社員をさします。非正規雇用には期間の定めがある契約社員、アルバイト・パート、派遣社員をさしますが、派遣社員は従業員数にカウントしません。

また雇用ではなく個人と業務委託契約を結ぶ企業も増えています。その場合雇用ではないため従業員数には含まれませんが、企業によっては従業員と同じようにデスクが用意されていることもあります。

給与と福利厚生

転職で気になる年収、令和三年の平均月額は表のようになっています。

これは全年齢の平均額です。年齢別の詳しい資料は厚生労働省のHPを参考にしてみてください。

(円) 

企業規模大企業中企業小企業
平均月額339,700299,800279,900

※厚生労働省 企業規模別賃金構造

福利厚生の充実度も転職で気になるところ。福利厚生には、社宅や寮完備、家賃一部補助などの住宅関連、健康管理、社員食堂、文化・体育・余暇施設などがあり、福利厚生費として認められる上限などが決まっていることから、大企業の方が充実度が高いのが現実です。

キャリアパス

給与や福利厚生などを見ると零細企業への転職は躊躇してしまうかもしれませんが、キャリアを積むという視点から見た場合はどうでしょう。

この先どういうステップでどういうキャリアを積みたいかという希望に添った対応を考える企業は、決して少なくありません。自信でキャリアパスを描きステップアップしていく面白さは、規模が小さいからこそと言えます。

零細企業で働くメリット

いくつかあるメリットのうち、特徴的なものを3つ紹介します。

❶社長との距離が近い

直接考えを聞いたり必要な事を確認することができるため決済が早いだけでなく、指揮命令系統が複雑ではないので、組織のなかでの共通認識や情報共有がしやすくなります。

❷経験できる業務の幅が広い

従業員数が少ないため、一人ひとりが業務を複数兼務していることがよくあります。負担に感じる、大変なのではと見られがちですが、幅広い知識と経験が身につくのはとても大きなメリットです。

❸責任あるポジションに就きやすい

従業員数が少ないからということもありますが、人事評価制度や昇進試験がなく、社長から直接評価される機会も多いため、規模の大きな企業に比べるとチャンスはたくさんあります。

零細企業で働くデメリット

デメリットはあげれば他にもありますが、転職の際気になるのは主に2つ。

❶ 年収が低い場合が多い

厚生労働省の企業規模別賃金構造からもわかるように給与額には差があります。賞与を含めたとしても、年収が大企業を上回ることは難しいのが現状です。

❷ 福利厚生の充実度が低い

前述したように福利厚生の充実度も大企業ほどではないことから、働きやすい環境が整っているとは言えないということになるかもしれません。

零細企業に転職するならここをチェック

零細企業を転職先として考えた場合、どこをチェックすればよいか少し詳しく見ていきましょう。

業界と事業内容

まずは業界と事業内容です。業界には大きく成熟と衰退の時期があるため、衰退期の業界で何十年も変わらない事業を貫いている場合は、業界動向について調べてみる必要があるかもしれません。

資本金と売上額と従業員数

資本金は事業を行うために必要なお金です。資本金と売上額のバランスがあまりに悪い、従業員数の表記がないなどの場合は面接時などに直接聞いてもいいかもしれません。

応募の時の対応

メール、電話など応募方法は何パターン化ありますが、応募から何日も経過して連絡がきた、電話の印象が悪い、メールの誤字脱字が多い、署名がないなど違和感がある場合は、その後の対応もよく観察しておきましょう。

応募の時の対応でわかること

勇気をだして応募したのに会話にズレがある気がする、メールでのやり取りがなんとなくしっくり進まないなど、対応に違和感や疑問を抱くことが時折あります。

ずっと以前から、初めての電話や面接で初めて企業を訪れた際の対応は企業の顔とも言われ、企業としての姿勢、社長の姿勢がわかるため、転職先を選ぶ際の判断基準の一つになります。

企業の姿勢と企業カラー

企業の姿勢とは、その企業がお客様やクライアント、取引先に対してどう向き合っているかの指標になります。例えば、お客様への対応と仕入先への対応が違う場合応募者への対応も丁寧ではないことも多く、企業カラーとして定着しているかもしれません。

企業カラーは社風のことで、それぞれの企業が持つ雰囲気や価値観など、言葉で示しにくい肌で感じる空気感のようなもの。この空気感が100%合うことは少ないですが、企業を選ぶ時の判断基準になり得るものです。

姿勢とカラーは社長そのもの

小規模企業の場合、社長は従業員との距離が近く、直接指示や指導を直接行うこともよくあります。また、従業員は社長の対外的な対応や言動を間近で見て覚える機会が多いため、同じ態度をとるようになりやすいことから、企業カラーは社長の人柄や考えそのものがでやすいということになります。

一緒に働きたいと思える社長かどうか

この社長と一緒に働きたいと思えるかどうかはとても重要です。信頼できない、裏表が激しい、感情の起伏が激しく一貫性がなさすぎるようでは、どれほど将来性のありそうな企業でも距離が近いぶんストレスが大きくなる可能性があります。

社長の言動と売上が比例しているかどうか

零細企業であっても着実に売上を増やしている、売上が安定している場合、明確で現実的な経営方針があると考えられます。それに基づいて事業を進めると、指示や指導に一貫性がありミスやロスが少ない合理的で効率のよい経営が可能になることと、対外的な対応にも一貫性ができることで、社内外ともに信頼関係が築かれ売上につながると言えます。言動と売上の関係が語られる機会は多くありませんが、トップの言動の一貫性は実はとても重要です。

資本金や売上額は聞いてもいいのか

資本金や売上額に限らず、お金に関する質問には気を遣いますが、転職の際、その企業が安定しているかどうかなど気になるところ。実際には資本金と売上額のバランスは一つの目安にすぎず、小規模企業としては必ず回答しなければいけないという義務はないので、答えてもらえないかもしれません。

ですが聞くことはNGではないので、差支えがなければという一言を添え、知りたい理由の説明は忘れないようにしましょう。

まとめ

定義として、零細企業は少ない資本と設備で事業を行う小規模な企業ということになりますが、時代とともに柔軟な変化を続けています。零細という言葉からあまりいいイメージを抱かれませんが、少数精鋭の優れた企業も数々あり、決して儲かっていない不安定な企業のことではありません。幅広い業務を経験できたり、経営者の姿を間近で見られることから吸収できることもたくさんあり、キャリアを積める環境が整っている企業もたくさんあります。

小規模な企業の採用情報は数えきれない情報に埋もれてしまいがちで、見つけるまでに時間がかかることがありますが、どんなキャリアを描きたいか、どんな社長のもとで働きたいかがクリアになれば、いい企業との出会いの可能性は広がります。

零細企業の特徴やメリットとデメリットを参考にしていただき、転職活動の選択肢を広げてみてください。飛躍的なキャリアアップができるかもしれません。

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