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物流とはどんな仕事?作業内容や将来性を徹底解説!

物流の仕事内容というと、商品の運搬をイメージする方が多いと思います。

もちろんドライバーなどの運搬も、物流の大事な仕事ですがそれだけではありません。

商品の輸送・配送だけでなく、運搬に必要な保管や情報管理、梱包などすべての仕事を「物流」と呼びます。

今回の記事では物流の仕事内容や、物流の仕事が今後どのように発展・変化していくかを解説していきます。

物流業界とは?

物流業界というと、倉庫や配送センターへの荷物の運搬や宅配といった仕事がイメージされやすいです。

しかし、実際には運送だけの業務にはとどまりません。

商品の整理や在庫管理、検品作業など、出荷にともなう準備全般も物流業界の重要な仕事です。

ネットショッピングの普及に伴い、業務プロセスが複雑化しただけでなく、取り扱う商品も多様化しました。

そのうえ、運ぶべき荷物の量も増え続けているため、より一層迅速かつ的確にユーザーのもとへ商品を届ける必要性が高まっています。

商品を「安全かつ的確に運ぶ」という物流業界ならではの価値観を重視しつつ、関連する会社や部署ごとの連携も、物流業界の重要な仕事です。

物流の仕事内容とは?

それでは運搬にとどまらないとお伝えした、物流の仕事内容を具体的に解説していきます。

保管

物流業務における保管とは、倉庫や配送センターで、商品や荷物を預かり管理することです。

商品や荷物が入庫してから発送するまで、商品や荷物の数量や品質を正しく管理する必要があります。

物流倉庫の保管でポイントとなるのがロケーション管理。

ロケーションとは、商品を保管する場所のことをさし、「棚番号」をつけて管理します。

こうすることで、誰でも簡単に「どこに何の商品が置いてあるのか」がわかるようになります。

このロケーションが適切に運営されることで、入庫の際の棚入れ作業や、出庫の際のピッキング作業も効率よく行うことが出来ます。

荷役

荷役は「にやく」と読みます。

倉庫や物流センターでは、荷物を積み下ろししたりや運搬したりなどさまざまな業務があります。ほかにも入出庫、ピッキング、仕分けなどの活動全般を表す言葉で、荷役の主な役割は「荷揃え」「積み付け/棚卸し」「運搬」「保管」「仕分け」「集荷(ピッキングなど)」の6つにカテゴリ分けされます。

それぞれの作業が物流の生産性や品質に大きな影響を及ぼすため、常に効率化を意識して運営。

また荷役は、物流の中でも大きなウェイトを占め、荷役のロスは物流コスト増加にも直結します。

そのため、マテハンという機械も広く活用されています。

マテハンとはマテリアルハンドリングの略称で、荷揃えや積み下ろし、運搬、仕分けなどの荷役作業を効率化する機械です。

簡単にいうと「荷物の移動を楽にする、自動化する」ための機械のことです。

パレットと呼ばれるキャスター付きの台車やフォークリフト、コンベアなどをイメージしていただければよいでしょう。

ピッキング

ピッキングとは出荷指示書(ピッキングリスト)に書かれた品番と数を確認しながら、出荷する商品を集める作業のことです。

ピッキングには次の2種類があります。

【摘み取り式】

発送先ごとに個別に商品を集めることで、最も一般的な手法です。

「シングルピッキング」「オーダーピッキング」とも呼ばれ、多種多様な商品を多くの発送先に送る場合に用いられます。

臨機応変に対応することができ、ピッキング後すぐに出荷できるので通信販売や発送を請け負っている企業に適しています。

ただし、作業者が倉庫内から商品を探し出す手間と時間がかかるという負担が発生しやすい手法です。

【種まき式】

事前に商品を集めて発送先ごとに仕分けすることです。種まき方式は、「トータルピッキング」や「アソート式」とも呼ばれています。少ない納品・発送先に少ない品種を大量に出荷する場合に最適な方法で、多くの物流企業が取り入れています。

一括にまとめて商品を収集することで作業者の負担は軽減できますが、荷捌きスペースを広く確保する必要があります。

また、仕分けがどのような状況なのか把握することが難しく、急な商品追加などに対応しにくく柔軟性に乏しいという弱点もあります。

補足|ピッキングシステムは多種多様もっとも簡単なピッキングの方法は、出荷指示書(ピッキングリスト)を見ながら人間が探すことです。しかし、人が手作業で行うためミスが発生しやすかったり、手間と時間がかかるという問題もあります。そこで、現在ではさまざまな目的や商品に合わせたピッキングシステムが活用されています。

リストピッキング出荷指示書を見ながら品名と数量を確認し、商品を探す基本的な方法です。簡単に導入できるというメリットがありますが、作業者に正確さやスピードが依存し、人的ミスが発生する可能性も高まるデメリットもあります。ですから、ミスが発生しないように出荷前にバーコード検品など徹底した確認作業が必要になります。

デジタルピッキングシステム(DPS)荷物や商品が保管されている棚にデジタル表示機を取り付け、表示器の指示に従って商品を集める方法です。作業者は指示器を見ながら探すだけなので経験や知識がなくても簡単に作業ができ、オペレーションミスを最小限に抑えることができます。また、どのような保管場所にでも表示器を取り付けられるので導入が手軽な点も魅力のひとつです。

バーコード出荷指示情報をバーコード化し、該当商品のバーコードを読み取ってピッキングを行う方法です。対象ではない商品を選んだ場合、ハンディターミナル機やバーコードスキャナgエラー音や振動などで知らせてくれます。結果、出荷ミスや取り間違い防止の効果が期待できます。

RFID無線で情報をやり取りできるRFID(Radio Frequency IDentifier)を商品を陳列している棚に取り付けておくことで商品の取り間違えを防止するシステムです。バーコードのように読み取る必要がなく、スピーディな作業実現に効果的です。

引用:キーエンス|物流の機能(保管・荷役)

梱包・包装

梱包とは、発送する商品を衝撃から守ったり傷つけたりしないよう、段ボールやクッション材で包装する業務のことです。

倉庫内にある商品を適切に届けるため、商品や温度・湿度に合わせて適切な資材を使用して配送できる状態にしていきます。

梱包にもさまざまな方法がありますが、やはり段ボールによる梱包が多いようです。

また、梱包と包装の意味にはほとんど違いはありませんが、包装とは主にプレゼントをラッピングするときに使います。

また、本を買った時につけてもらえるブックカバーも「包装」の部類に入ります。

一方梱包は、「商品や製品を運びやすくする」「破損を防ぐ」といった目的で、資材や箱などを使って荷物にまとめる作業のことを意味します。

運搬・輸送

「運搬」は、人や物を運び移すことで、「輸送」は、人や貨物を車や船・航空機などで運ぶことです。

共通する意味は「人や荷物を目的地へ届けること」で、生産者から拠点や会社へ商品・生産物が運ばれる輸送を一次輸送と呼び、拠点や企業からユーザーの元へそれらが運ばれる輸送を二次輸送と呼んでいます。

物流における輸送はこの一次輸送に該当することが多く、生産物が一度に拠点や会社へと運ばれることを意味します。

この輸送では多くのものを長距離で運ぶため、効率の良い手段である「飛行機、鉄道、船、大型トラック」などが主な手段として活用されます。

この輸送は「運輸」と呼ばれることもあります。

一方、二次輸送では生産者の皆様にものを届けるため、出向く地域も非常に幅広いです。地方に出向いた際には狭い道を通ることや停止・発進を繰り返すため、小回りが利く中型・小型トラックや軽トラック・ハイエース等が主な手段として選ばれます。

このような二次輸送の事を「配送」と呼ぶこともあります。

情報管理

物流は荷役や梱包、運送のような力仕事をイメージしやすいですが、「いつ、どの商品を、誰に、どこに届けるか」といった情報管理も重要な機能です。

物流に関わる情報システムは多くの種類があるため、ここでは代表的な3つをご紹介します。

1.配送管理システム

配送管理システムは、輸送の配車を管理したり、配送指示を出したりするシステムです。

正しい時間と正確な場所に配送を指示することで、混乱なく効率的に配送を行うことができます。

2.運行管理システム

運行管理システムは、輸送の配車や運行管理を支援する役割を果たしています。近年では車両ごとに搭載された車載器で走行距離や加減速を測定し、燃費の効率化・生産性向上をはかったり、二酸化炭素の排出を抑えたりする役割も担っています。

3.在庫・倉庫管理システム

在庫・倉庫管理システムは入出庫時のロットの管理から、生産ロットの管理や賞味期限の管理までを支援するシステムのことです。

ロットとは「同じ条件で製造される製品の製造数量、出荷数量の最小単位」という意味で、「輸送ロット」とは、輸送効率を高めるため輸送する品物をある程度の量にまとめること、

「配送ロット」・「保管ロット」は同一条件で配送、保管されるという意味です。

この「配送ロット」・「保管ロット」の管理をすることにより、迅速かつ正確にユーザーのもとへ商品を届けることが可能となります。

これらのシステムサービスはIT企業が提供。導入しているケースが多いです。

物流の仕事は今後どうなる?

商品を安全かつ確実に配送するべく、物流業界では製品の現在地や周辺の気温・湿度、衝撃の有無などを感知する機器も開発されています。

このことからも、配送の重要性はより高まっていることが伺えます。

今後も社会は発展を続け、デジタルシフトが進んでいくと予想されますが、物流の仕事はどうなっていくのでしょうか。

最後に物流業界の将来性について解説していきます。

インターネット通販市場の拡大による影響

引用:経済産業省|BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)

画像からもわかる通り、経済産業省のデータによると、物販系・サービス・デジタル分野全体の市場規模は、2019年が19.3兆円、2020年が19.2兆円と横ばいに推移しています。

旅行サービスなどのサービス分野のEC市場規模が激減した一方で、物販系分野は伸長率21.71%と急成長を遂げていることがわかるでしょう。

物販系分野が伸びた理由は、これまで実店舗で購入されていた生活家電、家具、インテリア、PC・周辺機器、書籍、映像・音楽ソフトなどの製品が、オンラインのECサイトでも購入しやすくなったからと予想されます。

国の政策としてICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)を推進していることや、スマホの普及、新型コロナウイルス拡大の影響による外出自粛要請などで外出できない期間が増えたことも要因となり、消費行動のEC化が進んだと考えられます。

このような物販系EC市場の拡大に伴い、商品の保管・梱包・配送などを行うEC物流への需要が高まっているのです。

ドライバーの高齢化と減少

日本の少子高齢化社会は歯止めがきかず、多くの業界や業種で人手不足が課題となっています。本記事のテーマであった物流業界でも慢性的な人手不足であるものの、ECなどのネット通販増加に伴い、物流・運送業のニーズは高まっています。

人手不足を解消するには、今まであまり注目していなかった方々の採用も考えていく必要があります。たとえば、今の高齢化社会ではシニア世代も重要な労働力といえます。

また、グローバル社会が進む中で、日本国内における外国人労働者も重要視される人材となってくるでしょう。

採用の枠組みを広げるということは、これまで以上に雇用環境や待遇などを見直しもしなければなりません。

特に、外国人の採用では日本人とは異なる法令遵守が必須となるため、採用前に労働環境や福利厚生、シフト体制などの改正を進める必要があります。

どのような人材でも気持ちよく働くことができる環境の構築は、令和の今、とても重要な人事戦略となるでしょう。

まとめ

今回の記事では物流に関する仕事内容や現状の課題、今後の動向について説明してきました。

トラックドライバーにとどまらず、厚生労働省が発表した「労働力経済動向調査」によれば、運輸業全体として60%以上の企業が「労働力が過剰に不足している」と回答し、物流業界全体で人手不足が起こっています。

そこには、Amazonや楽天を始めとするECサイトが拡大しており、物流全体の需要が増していることが背景にあります。

また、新型コロナウイルス感染拡大により、物流業界でもリモートワークが推進されました。今まで現場で行っていた倉庫業務などがデジタルシフトによって在宅で管理できるようになりました。

また、書面やFAXでやり取りされていた帳票も電子化され、クラウドやオンラインストレージなどを使用することで情報共有のオンライン化がどんどん進んでいます。

このようにアナログで行っていた業務のデジタル化やオンライン化の実現とともに、今後はITに強い人材も求められるでしょう。

思い込みやイメージが先行しやすい業界かもしれませんが、物流業界のニーズは今後ますます高まっていくと予想されます。

ぜひ、転職先や今後の就職先の選択肢に入れていてはいかがでしょうか。