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ビジネスシーンで「大丈夫です」は使えない?正しい敬語表現を紹介!

現在、「大丈夫です」は肯定・否定どちらの意味でも使われています。お買い物のときなど日常生活で何気なく使っている「大丈夫です」という言葉。ビジネスシーンで使っている人も多いのではないでしょうか。

実は「大丈夫です」は、肯定・否定どちらの意味でも受け取ることができるあいまいな表現のため、ビジネスシーンにはふさわしくないのです。

では、ビジネスシーンではどのような敬語で言いかえればいいのでしょうか。今回は、状況別に「大丈夫です」の敬語表現を解説していきます。例文もあわせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

「大丈夫」の意味は?

デジタル大辞泉によれば、「大丈夫」には以下のような意味があります。

①あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。

②まちがいがなくて確かなさま。

二つの意味からも分かる通り、本来「大丈夫」という言葉は肯定的な意味で使われる表現です。しかし、現代では否定的な意味としても使われています。

コンビニで「袋入りますか?」ときかれたとき、日程調整で「〇日はどう?」と言われたとき、どちらの場合も「大丈夫です」と答えている人は多いでしょう。「袋入りますか?」に対する「大丈夫です」は「いいえ、袋はいりません」という否定を意味し、「〇日はどう?」に対する「大丈夫です」は、「はい、その日程で問題ありません」という肯定を意味します。

このように「大丈夫です」は肯定・否定どちらの意味でも使うことができるのです。ほとんどの場合は、質問内容から返答がどちらの意味であるかを推測し、問題なくコミュニケーションをとることができます。しかし、あいまいな表現ゆえに、どっちつかずの言葉として受け取られることもあります。つまり、解釈の違いによって誤解を招く可能性もあるのです。

使い方には注意が必要

例えば、あなたが後輩を「今日この後飲みに行かない?予定ある?」と誘ったとします。その時に後輩から「大丈夫です」とだけ言われた場合、どのように解釈しますか?

「予定がないから行けます」という意味なのか、「予定があるから飲み会は遠慮しときます」という意味なのかはっきり分からないですよね。そこできちんと確認せずに、お互いの都合のいいように解釈してしまった場合、話の食い違いでトラブルにつながる可能性があります。

このように「大丈夫です」は便利な言葉ではありますが、一方で、相手に誤解させてしまう可能性のある使い方が難しい言葉なのです。「大丈夫です」を使って返答する場合は、「大丈夫です、予定ないので行けます!」や「すみません、今日は予定があるので大丈夫です」のように、誤解をあたえないよう工夫することが大切です。

「大丈夫です」は敬語ではない

仕事をする中で何気なく「大丈夫です」を多用している人も多いのではないでしょうか。はっきりと断りづらいときなども使えて便利な表現ですよね。

しかし、「大丈夫です」は敬語ではないので、ビジネスシーンにはふさわしくありません。それだけでなく、先ほどお伝えした通り、「大丈夫です」はさまざまな意味を持つため、返答があいまいになりがちです。

状況によっては肯定とも否定とも取れる言葉なので、お互いの解釈の違いによって大きなトラブルにつながる可能性もあります。話の食い違いによるリスクを避けるためにも、ビジネスシーンでは「大丈夫です」は使用しない方がいいでしょう。

「大丈夫です」を敬語で言いかえると?

「大丈夫です」はビジネスシーンでは使えないことが分かりましたね。では、ビジネスシーンではどのように言いかえればいいのでしょうか。つづいては、「大丈夫です」の敬語表現について解説していきます。今回は、「大丈夫です」を使うビジネスの場面を大きく以下の3つに分けました。

①了解したとき

②問題ないとき

③誘いや提案を断るとき

それでは、さっそく、詳しく見ていきましょう。

①了解したときの「大丈夫です」

「明日までにこの書類まとめといてもらってもいい?」など、なにかを依頼されたときは「大丈夫です」よりも「わかりました」と答えるのが適切です。「わかりました」よりも丁寧な表現が「承知いたしました」「かしこまりました」です。

そのため、上司や取引先には「承知いたしました」や「かしこまりました」と答えるようにしましょう。「了解しました」も「わかりました」と同じ意味でよく使われる表現ではありますが、目上の相手にはあまりふさわしい言葉ではないので避けたほうがいいでしょう。

【敬語で言いかえると…】

・承知いたしました

・かしこまりました

・わかりました

②問題ないときの「大丈夫です」

「飲み会は〇日でいい?」「分からないところある?」のように、日程を提案された時や心配されたときに「問題ない」ことを相手に伝えたい場合は、「大丈夫です」ではなく「問題ございません」とはっきり答えましょう。

【敬語で言いかえると…】

・問題ありません

・問題ございません(丁寧な表現)

・差し支えありません(丁寧な表現)

・支障ありません(丁寧な表現)

【具体的な表現】

「A社との打ち合わせは◯月◯日でよろしいですか?」「はい、問題ございません」

「〇〇の方向性で進めても問題ないでしょうか?」「はい、差し支えありません。」

「会議の開始時刻は◯時からとなりますが、構いませんか?」「はい、問題ありません。」

「資料は郵送でも問題ありません。」「今後のご連絡はメールかチャットで構いません。」

「〇〇の件、納期が数日遅れそうですが、問題ありませんか?」「はい、支障ございません。よろしくお願い致します。」

「〇〇の件問題ありませんか?」「はい、差し支えございません。引き続きよろしくお願い致します。」

③誘いや提案を断るときの「大丈夫です」

「今週末飲み会しませんか」「コーヒー飲みますか?」など、誘われたり、何かを提案されたときに、否定の意味として「大丈夫です」と使うこともできます。しかし、誘いや提案を断るときの「大丈夫です」は最も誤解を与えやすい使い方でもありますので、言いかえる際は、肯定・否定が明確にわかるように表現する必要があります。否定の意味をはっきり伝えることで、話の食い違いが起きる可能性を減らすことができます。

断る時の「大丈夫です」は、若者の間では普通に使われていますが、目上の人に使うのは避けるべきです。「大丈夫です」という表現は受け取る側にとって、非常に曖昧な表現なので、多用するのは辞め、他の言い方で言い換えましょう。

曖昧な表現で返事をするよりも、はっきりと断る表現をする方が好ましいです。

【敬語で言いかえると…】

・いいえ、いりません

・遠慮しておきます

・必要ありません

・出席できません

・いいえ、できません

・~できかねます。

【敬語の具体的な表現】

「レシートは必要ですか?」「いいえ、必要ありません。」

「ランチご一緒しませんか?」「今日は仕事が溜まっているので、遠慮させていただきたいです。」

「今週末の飲み会〇〇さんもいかがですか?」「先約があるので、出席できかねます。お誘いありがとうございます。申し訳ございません、次回お誘い頂きたいです!」

「カード決済は可能ですか?」「申し訳ございません、それはできかねます。現金でのお支払いのみとなります。」

「11時からの会議、〇〇さんもご同席頂きたいです。」「申し訳ございません。別の会議の予定がありまして、出席できません。」

【ちなみに】「結構です」も注意が必要

「大丈夫です」の言いかえようとしたときに、つい使ってしまいがちなのが「結構です」という言葉です。「結構です」は、「大丈夫です」と同じ意味なので言いかえることは可能ですが、ビジネスシーンには不適切な表現となります。

理由は「大丈夫です」のときと同じく、「肯定・否定どちらとも意味するあいまいな表現」であり、「目上の相手には使えない」からです。

「結構です」という言葉は、相手を許容する言葉であり、カジュアルな表現に言いかえると「いいよ」という意味です。これは、目上の相手に使うと失礼にあたる表現なので、ビジネスシーンでは避けたほうがいいでしょう。

「結構です」を使用する時には、肯定か否定かをはっきりさせなければなりません。「〇〇なので結構です。」と前後に言葉を補って、言いたいことが伝わるようにしましょう。

【「結構です」の敬語表現】

「領収書は必要ですか?」「いいえ、領収書は結構です。」

「商品のご購入はいかがですか?」「すでに持っているので、結構です。」

「これでいいですか?」「結構です。ご対応ありがとうございました。」

「こちらでよろしいですか?」「はい、結構です。」

「大丈夫です」の敬語表現【例文紹介】

つづいては、「大丈夫です」の言いかえを例文を用いて紹介していきます。例文を用いることで、先ほど紹介した敬語表現を、どのように使い分ければいいのか分かりやすくなるかと思います。

「大丈夫です」はあいまいな表現のため、敬語に言いかえるときには、まず自分が相手に何を伝えたいのかを考えることが重要です。

肯定の意味の「大丈夫です」

例文①「来週納品予定のものを今週末に変更をお願いしたいのですが、大丈夫でしょうか。」

回答①「承知いたしました。そのように手配いたします。」

例文②「資料をお送りしてもよろしいでしょうか。」

回答②「問題ありません。お願いいたします。」

例文③「会議は明日の12時からで大丈夫?」

回答③「はい、問題ございません。」

否定の意味の「大丈夫です」

誘いを断るときは、まずは誘ってくれたことへのお礼を述べ、相手に不快感を与えないよう配慮しながらはっきりと伝えることがポイントです。

例文①「〇〇はいかがでしょうか?」

回答①「お気持ちは嬉しいですが、遠慮しておきます。」

例文②「〇日に会食があるのですが、ご都合いかがでしょうか。」

回答②「こちらの都合で申し訳ございませんが、その日は研修が入っておりまして

参加が難しい状況でございます。」

心配されたときの「大丈夫です」

体調や状況などを心配されたときに、「大丈夫です」と答える人も多いでしょう。「平気です」という意味も含まれます。このような場合は、以下のように答えた方が安心感を与えることもできて好印象です。

例文①「昨日休んでたみたいだけど、体調大丈夫?」

回答①「おかげさまで良くなりました」

例文②「早退したって聞いたよ、大丈夫?」

回答②「ご心配をおかけしました。現在は、熱も下がり少しずつ回復しております。」

例文③「書類の書き方でわからないところありますか?」

回答③「今のところ問題ございません。」

一方、上司に対して体調などを確認したい場合は、「大丈夫ですか?」ではなく「いかがでしょうか?」が適切です。

「大丈夫ではありません」の敬語表現とは?

「大丈夫です」の敬語表現とは別に「大丈夫ではありません」の敬語表現も押さえておきましょう。

反対の意を示す時の「大丈夫ではありません」

「反対します」「同意できません」の意を示す際には「賛成できかねます」「賛成できません」を使いましょう。

理解できないことを示す時の「大丈夫ではありません」

「わからない」「理解ができない」ことを伝える時の「大丈夫ではありません」は「わかりかねます」「存じ上げません」を使いましょう。

【具体例】

「資料の〇〇の件、ご理解いただけましたか?」「申し訳ございません。わかりかねます。もう一度ご説明いただいてもよろしいですか。」

「〇〇についてご存知ですか?」「申し訳ございません。存じ上げません。」

できないを示す時

「不可能です」「できません」を伝える時の「大丈夫ではありません」は「できかねます」「致しかねます」を使いましょう。

【具体例】

「〇〇のプレゼン、お願いしてもいいですか?」「申し訳ありません。〇〇の作業で手一杯で、できかねます。」

「〇〇の資料作成、〇日までにお願い致します。」「申し訳ございません、致しかねます。」

【状況別】「大丈夫です」を英語で言うと?

最後に「大丈夫です」の英語表現を紹介していきます。

【肯定の意味】

・I am available that day.

(その日程で大丈夫です。)

・Any time after 7 would be fine.

(7時以降なら大丈夫です。)

・Anytime works for me.

(いつでも大丈夫です。)

【断るとき】

・No, thank you.

(いいえ、大丈夫です。)

「大丈夫です」と柔らかく断る場合は、Noとthank youの間に必ず間を空けましょう。間を空けないと「要りません」と無愛想な印象になってしまうので注意が必要です。

・No, don’t worry about it.

・Thank you, but I’m good.

・No, I’m fine.

「元気です。」という意味でよく使われる「 I’m fine」ですが、「大丈夫です」と断りの表現としても使うことができます。ビジネスシーンで使うときは「No, I’m fine.」のあとに「Thank you for asking.(聞いて下さりありがとうございます)」と添え、丁寧に返答しましょう。

【心配されたとき】

・I’m okay.

・I’m fine.

(大丈夫です)

・Everything’s all right.

(大丈夫です。問題ないです。)

「大丈夫です」と同じく目上の相手には使えない敬語表現

日常的によく使われているため、間違っていると知らずに使っている敬語表現や、正しい言葉であっても目上の相手に使っては失礼にあたる表現が実はたくさんあるのです。「大丈夫です」のように、親しい間柄であれば問題ない表現だからと業務中に使っている人も多いでしょう。

しかし、日常的に使っている表現は、咄嗟の状況などでついつい出てきてしまいます。ビジネスシーンや目上の相手とやりとりをする際に恥ずかしい思いをしないよう、日頃から正しい言葉遣いを身に着けておきましよう。

【NG】ご苦労様です

【OK】お疲れ様です

「ご苦労様」は目下の人に対して使う言葉のため、目上の人に使うことはできません。

【NG】了解しました

【OK】承知しました / かしこまりました

「ご苦労様」と同じく、目上の人に対して用いるには不適切なものとされています。

【NG】お世話様です

【OK】お世話になっております

丁寧語ではありますが、少しカジュアルな表現のため目上の人には失礼にあたります。

【NG】お時間よろしかったでしょうか

【OK】お時間よろしいでしょうか / お時間いただいてもよろしいですか

現在のことに対して過去形を用いるのは間違いです。

【NG】どちらにいたしますか

【OK】どちらになさいますか

「いたす」は謙譲語なので相手に使うのは不適切です。尊敬語「なさる」が正しい表現です。

【NG】拝見いたしました

【OK】拝見しました

「拝見する」「いたす」どちらも謙譲語であり、両方使うのは二重敬語なので間違いです。

まとめ

Businessman sending email by laptop. Online people network. Using internet for communication.

「大丈夫です」の敬語表現について解説してきましたが、いかがでしたか。「大丈夫です」は敬語表現ではなく、ビジネスシーンでは使うことができないので、状況にあった表現で言いかえる必要があることが分かりましたね。親しい間柄であれば問題なく使うことができる言葉ではありますが、肯定・否定どちらの意味でも使うことができるため、齟齬がないよう注意する必要があります。ビジネスマナーや敬語は覚えることが多いですが、マスターすれば大きな武器になります。相手に失礼のないよう、正しい敬語表現を身につけ適切に使い分けられるようにしましょう。

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