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「頑張ってください」は目上の人に使える?正しい表現と注意点、英語表現を解説!

あなたはこれまでの人生で何回「頑張ってください」という言葉を使ってきましたか?実はこの「頑張ってください」というフレーズ、目上の人に向けて使うと失礼にあたる言葉なのです。この記事では「頑張ってください」の正しい敬語表現や注意点、使用例を解説していきます。知らないと恥をかいてしまう情報が満載ですので、ぜひ最後まで見てみてください。

「頑張ってください」は目上の人に使える?

先に答えから言うとNGです。「頑張ってください」は目上の方に使うことはできません。失礼な表現にあたります。

「頑張ってください」を目上の人に使ってはいけない3つの理由

なぜ「頑張ってください」は目上の人に使ってはいけないのでしょうか?3つの理由を解説します。

目上の人に「頑張ってください」と言ってはいけない理由①

理由1つ目は「頑張ってください」というフレーズは”立場が上の人から送られる言葉”だからです。「頑張ってください」は動詞「頑張る」+命令文「〜してください」の2つが結びついた言葉です。まず大前提として「頑張る」という言葉は”目標を達成するまで努力し続ける”という意味を持っています。目下の人間から”努力してください”と言われたら「何様だよ」カチンときますよね。上記の通り「頑張ってください」は目上の人間から送る言葉なので若い方は特に注意して使いましょう。

目上の人に「頑張ってください」と言ってはいけない理由②

先ほど品詞を分解した通り、「頑張ってください」は動詞「頑張る」+命令文「〜してください」の2つが結びついた言葉です。目下の人間から目上の方へ命令するというのは普通に考えて失礼にあたりますよね。語尾を変えて「頑張ってくださいませ」という風に丁寧な表現にしてもダメです。理由①で紹介したように「頑張ってください」と言う言葉自体が立場が上の人から送られるため、失礼に変わりありません。

目上の人に「頑張ってください」と言ってはいけない理由③

これは目上の人というよりかは、全員に当てはまることなのですが、すでに頑張っている人に向けて「頑張ってください」と言っても「これ以上何を頑張れば良いの?」「もう頑張ってるんだけど」という風に思われてしまいます。その上命令文で”努力し続けてください”なんて意味を持つのですから、言われた方は溜まったもんじゃないですよね。

「頑張ってください」の正しい敬語表現

「頑張ってください」を目上の方に使うと失礼な理由がわかりましたね。しかしどうしても上司や先輩を応援したい、丁寧な表現で頑張って欲しい旨を伝えたい場合はどう表現すべきなのでしょうか。ここからは「頑張ってください」の正しい敬語表現を解説していきます。

「頑張る」という言葉に敬語はない

大前提として「頑張る」という言葉に敬語表現はありません。ですので目上の人に向けて応援のメッセージを送りたいときは適切に別の言葉に言い換える必要があります。

ご健闘をお祈りしています

「ご健闘をお祈りしております」は「頑張ってください」の適切な言い換え表現です。健闘という言葉には「困難に屈せず頑張って闘うこと」という意味が含まれています。健闘に”ご”を付与して「ご健闘」とし、「お祈りしています」という言葉を連ねて敬語表現にしているため、目上の人に使っても問題ありません。

例文

「(試合前に)ご健闘をお祈りしています」

ご成功お祈りしております(ご活躍をお祈りします)

「頑張ってください」よりかは堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、大事な商談やイベントの前、お別れの際などに目上の人を鼓舞したいのであればこの表現は適切です。さらに丁寧な表現にしたいのであれば、「ご健勝ご活躍をお祈り申し上げます」「ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」と言い換えましょう。

もしも先輩と歳が近い、関係性が近いなど、親密な関係性なのであれば「上手くいくことを願っています」という風にカジュアルな表現にしても大丈夫です。

例文

「〇〇プロジェクトのご成功をお祈りしています」

「(送別会等で)〇〇様のご活躍をお祈りします」

行ってらっしゃいませ。どうぞお気を付けて

「行ってらっしゃいませ。どうぞお気をつけて」というのは見送りの際に用いられるフレーズです。一体どこに応援のメッセージが含まれているのと思うかもしれませんが、下記の事例を見ると納得がいくと思います。

例えば自分の会社の先輩が大事な商談に向かう際、あなたはどのような言葉をかけますか?ここまで記事を読んでいただいたあなたであれば「頑張ってください」なんてフレーズが相応しくないことはお分かりですよね。大事な商談ですのでもちろん先輩は気合を入れて準備をしています。緊張もしているはずです。このケースでは「ご活躍」「ご成功」といった過度な期待を含むフレーズを使うよりも「行ってらっしゃいませ。どうぞお気をつけて」というさりげなく送り出す方が美しいですよね。

応援しております

ややこしいことは考えたくない、普通に応援したいという方はストレートに「応援しております」というフレーズを用いるのが良いでしょう。ただこの表現では「自分はここから一切関与しない」というニュアンスが含まれるため、100%上司の仕事という時のみに使いましょう。

例文

「11時より〇〇社との商談ですね。応援しております。」

陰ながら応援しています

上記「応援しております」に派生して、少し丁寧な言い方をするのであれば「陰ながら応援しています」、「お疲れの出ませぬよう、陰ながらお祈りしております」というフレーズがおすすめです。過度な期待をかけすぎないように応援する気持ちを伝えることができます。

例文

「新規プロジェクト発足おめでとうございます。陰ながら応援しております。」

くれぐれも、お体をおいといください

頑張っている先輩に向けて「無理しすぎないように」というメッセージを込めたいのであれば、「くれぐれも、お体をおいといください」という表現がおすすめです。さらに丁寧な言い方をするのであれば「毎日お忙しいこととは存じますが、ご自愛のうえお過ごしくださいませ」という風に言い換えても良いでしょう。

例文

「約5年間大変お世話になりました。くれぐれも、お体をおいといください」

親密度によっては「頑張ってください」もアリ

学生の部活動や、歳がそこまで変わらない社会人の先輩後輩など、きっちりしすぎるとぎこちない相手には「頑張ってください」でも大丈夫です。もちろん「応援しております」のような正しい敬語表現を使うのも間違いではありません。最初の方は正しい敬語表現を使い、「もっと砕けた感じでいいよ」と先輩に言われたのであれば「頑張ってください」というようなカジュアルな表現に変えてみましょう。

「頑張ってください」への返しは前向きに

もしあなたが後輩から「頑張ってください」「応援しております」などの応援のメッセージを受け取ったらどういう返事をしますか?返事のポイントとしては「ありがたく受け取る」という気持ちを出すことです。頑張ってくださいと言われて「ううん、あまり自信ないけど…」と返すよりも「うん、ありがとう」と返した方がお互いにとって気持ち良いですよね。対面(口頭)でもメールでも関係なく、応援メッセージに対しては前向きな返事をすることを心がけましょう。

「頑張ってください」の英語表現

近年日本人以外の方とビジネスのやりとりをする機会が増えてきましたよね。ここからは英語で「頑張ってください」と言いたい時はどう表現すればよいのか例を挙げながら解説していきます。

英語は対象をハッキリとさせることが重要

日本語の「頑張ってください」という言葉には多くの意味が含まれており、英語ワンフレーズでそのまま表すことはできません。ですので英語で「頑張ってください」と伝えたい場合は、「誰に」「何を」「どうなって欲しいのか」明確にする必要があります。

とは言っても基本的には「I hope 〜」(アイホープ)という構文を使うだけなので、コツを掴めば簡単に「頑張ってください」を英語化できるだけでなく応用もできるのでおすすめです。

I hope構文に必要なもの

上記で「頑張ってください」を英語化するには「誰に」「何を」「どうなって欲しいのか」ハッキリさせる必要があると説明しました。そこでI hope構文に必要な3項目について解説します。

「誰に」

応援のメッセージを送る際は基本的に喋っている相手ですので、「you」になります。

「何を」

英語では何を頑張って欲しいのか明確に表現しなくてはなりません。例えば以下のようなものです。

tomorrow’s presentation 

明日のプレゼン

a new place (or job)

新しい職場 (仕事)

the next match (or race/game/tournament/competition)

今度の試合(スポーツによってフレーズに変化あり)

「どうなって欲しいのか」

I hope構文に必要な要素最後の1つは「どうなって欲しいのか」です。I hope構文では「あなたに〇〇することを望みます」という表現をします。この表現が「〇〇になるよう頑張ってください」とも捉えられるわけですね。よく使われる例を紹介します。

get a good result

良好な結果を残す

get the result one is looking for

満足のいく結果を出す

win first place

優勝する

beat one’s long-time rival

ライバル(好敵手)に勝つ

break one’s own record

自己記録を更新する

finish (the race/marathon)

完走する

I hope構文の使用例

ここからはよく使われるI hope構文の例文を紹介します。

I hope you get the result you are looking for.

満足のいく結果が出ることを望んでいます

→良い結果が出るよう頑張ってください

I hope your new place is full of fun and happiness.

あなたの新しい職場が楽しさと幸せでいっぱいであることを望みます

→次の職場でも頑張ってください

I hope you win first place in the next race.

次の試合であなたが優勝することを望みます

→今度の試合、頑張ってください

その他によく使われるフレーズ

「頑張ってください」を英語で表現する際、以下のようなフレーズもよく使われます。

ご活躍をお祈りしています。

I wish you all the best.

ご活躍/成功/ご健闘/幸運をお祈りしています。

お元気で/ご自愛ください

Please take care of yourself.

お元気で/ご自愛ください/お気をつけて。

I wish you all the best and I hope you enjoy your new life down there.

新しい場所でも、楽しんで頑張ってください。

応援しています

I am always on your side.

いつも(あなたを)応援しています。

I am glad to help anytime.

いつでも喜んで(あなたの)力になります。

do your bestはNG

「頑張ってください」を英語で表現しようとして「Please do your best」(ベストを尽くしてください)というフレーズを言ってしまうのはNGとなります。これは「(あなたの頑張りは足りませんね。)ベストを尽くすよう心がけてください」という意味になります。Pleaseを付けるならまだしも、「do your best」にしてしまうと「ベストを尽くせ」という風に強い命令形になってしまいますので、必ず覚えておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょう。「頑張る」という言葉そのものに敬語表現はないため、もし目上の方に応援のメッセージを送りたいのであれば適切に言い換える必要があります。シンプルに「応援しております」と表現するのも良いですし、「ご成功お祈りしております」「ご健闘をお祈りしています」という風に改まった表現をするのも良しです。もしも相手との関係性が近いのであれば「頑張ってください」とストレートに表現するのも良いでしょう。英語で表現するならば「I hope〜」という形で表すのが応用も効きやすく簡単なのでおすすめです。