会社に不満があって転職を決意したのに、なぜか転職した後もストレスを感じている。この原因は何なのだろうと感じたことはありませんか？この記事では転職活動中にかかるストレスから、転職した後にかかるストレスまでを徹底解説していきます。記事の後半ではストレスへの対処法も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
転職で感じるストレスとは
人間誰しも初めての経験には多少なりともストレスがかかります。初めて就職活動をした時のことを思い出してみてください。初めて行く企業や初めて話す企業の人事など、何もかもが初めてで、緊張とストレスを感じませんでしたか？転職においても同様で、回数が変われど、初めて会う人と企業なのです。また自分に対する自信のなさや、物事をネガティブに捉えることによってストレスを感じてしまうこともあります。
良いストレスと悪いストレスがある
ストレスにはパフォーマンスを上げる良いストレスと、パフォーマンスを下げ、心身共にマイナスの影響を与えてしまう悪いストレスの2種があります。
良いストレス
良いストレスというのは、適度な緊張のことを指します。特に面接や試験など、重要な局面に臨む際に発生すると良い効果が得られます。適度な緊張は心と体を引き締め、集中力を研ぎ澄ます効果が得られるのです。
悪いストレス
悪いストレスというのは、気持ち悪くなったり、体が重くなったり、心身にマイナスの影響を与えてしまうストレスのことです。この悪いストレスが過度に分泌されてしまうとパフォーマンスに著しく悪影響を与えるだけでなく、体調の悪化に繋がってしまいます。
転職活動中に感じるストレス
ここからは転職活動中に感じるストレスを解説していきます。転職活動中は先の見えない不安や、現職と転職活動による板挟みなどによるストレスが発生するのが特徴です。
転職できるか不安
転職活動中のストレスとして真っ先に挙げられるのが「転職できるかどうか」という不安にかられて生じるストレスです。この不安は実際に転職できるまで続くものなので、上手に対処しなければいけません。転職活動を始めて1〜2ヶ月程度の短期間で、希望先企業から内定をもらうことができればストレスは軽微で済みます。しかし長期戦になってくると悪いストレスが蓄積していき、許容量を超えてしまうと心身のバランスを崩してしまいます。
このストレスと向き合うには絶対に1人で転職活動に取り組まないことです。転職エージェント、家族、恋人、友人など、信頼できる相談相手に転職活動の状況や心境を聞いてもらうことで、ストレスを緩和することができます。
自由に使える時間がない
収入源確保のために、現職と並行して転職活動を行う人にありがちなストレスです。転職活動は1社につき自己分析、企業分析、履歴書作成、証明写真の用意、面接、メール、電話など多忙を極めます。現職が忙しい人は平日帰ってから休む暇がなく、休日も転職活動の準備に時間を取られ、自由に使える時間がグッと減ります。するとどんどんストレスが溜まっていき、現職も転職活動も、双方に悪い影響が出てしまいます。
このストレスを緩和するには隙間時間の活用がおすすめです。電車やバスなど通勤時間に企業の分析を進めたり、通勤途中のついでに、通り道にある証明写真機に寄って写真を準備することによって、時間のロスを防ぐことができます。また、自己分析や履歴書など、複数企業に共通して使えるものは、クラウド上に文章やフォーマットを保存して、いつでも見れるようにしておくと便利です。
面接のたびに緊張する
転職の回数に関わらず、面接は緊張しますよね。入念に準備をしたのにも関わらず、当日全てを発揮できず悔しい思いをしたことがある人は多いでしょう。面接のたびにストレスを感じて、憂鬱になってしまう人も少なくありません。面接によるストレスを軽減させるには、場数をこなして自信をつけるのが1番です。自信は成功体験や確かな努力をした人にだけ生まれるものです。面接のたびにストレスを感じてしまう人は、面接の練習を重ねに重ねてみましょう。自信が生まれれば悪いストレスが適度なストレスに変わります。
選考結果が気になって集中できない
企業によって選考の回数は異なりますが、いずれにしても選考の度に結果は気になりますよね。選考結果が気になって現職に集中できないこともあるでしょう。選考結果がいつまで経っても返ってこないストレスを避けるためにも、面接の際は「結果がいつまでに」「どういった手段」で通知されるのか必ず採用担当者に確認しておきましょう。
転職後に感じるストレス
無事選考に通過して、実際に転職先でのスタートを切ったものの、そこでもストレスを感じてしまうことはあります。ここからは転職後に感じるストレスを解説していきます。
環境が一気に変わる不安
転職成功者の中には未経験職へ就く人もいるでしょう。そうでなくても全く新しい環境に変わるというのは不安が付き纏いますよね。人も場所も仕事内容も全てが新しく、慣れるまではストレスを感じてしまうでしょう。正直転職する人にとって、このストレスは避けられないものです。このストレスを解消するには「環境に溶け込むこと」が重要です。「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、その職場のルール、雰囲気にしたがって行動してみましょう。社員の名前と顔を早く覚えることも、環境に溶け込むことに重要な要素となってきます。
出来上がったコミュニティに入れない
中途社員として入社するとなると、どうしても既存のコミュニティに入りづらいですよね。特に女性が多い職場では、人間関係の構築に苦労してしまうかもしれません。入社して2週間経つのに、全然社員と話せないと、焦りからストレスが溜まってしまうことがあります。このストレスの対処法としては、「仕事と割り切る」または「自分と似た人を探す」の2つです。会社は仕事をしに行く場所なので、同僚と仲良く会話する場所ではありません。仕事以外の話はしなくていい、と割り切ることで、コミュニティに入れないストレスを緩和することができます。2つ目の対策としては、自分と似た境遇の人を探すことです。例えば新卒中途に関わらず、同時期に入社した人であれば、コミュニティに入りづらいという同じ悩みを抱えている可能性が高いですよね。また職場に20人も人がいれば必ず似た境遇の人がいます。過去に中途で入社して、コミュニティへの入りづらさを実感していた人、自分から積極的に和の中に入るのが苦手な人など、そういった人から仲良くなっていくことで、ストレスの緩和につながります。1人でも味方ができれば安心でしょう。
成果が期待される
中途社員はある程度のビジネススキルや経歴を評価されて採用されています。採用担当も即戦力になることを期待するでしょう。そのことを意識するあまり、「成果を出さなければ」とストレスを感じてしまうことは少なくありません。空回りしてしまうと、前職の方が向いていたのではないかと落ち込むこともあるでしょう。まず大事なのは、何のために自分がその会社へ転職したのかです。周りの評価が気になるのは仕方ありませんが、業務内容をしっかりと覚えることから始めましょう。
自分よりも年下の上司のもとで働く
ある程度社会人経験を積んだ後に転職すると、自分よりも年下の人が上司になることがあります。もともとその会社で実績のある人が上司になっているので、新参者の私が文句を言う立場ではないと、割り切れれば良いのですが、中には年下の態度や目線にストレスを感じてしまうこともあるでしょう。特にプライドが高いと自覚している方は気をつけた方が良いかもしれません。このストレスに対処するには、相手と会話してみることです。あなたが年下の上司に対して、どう思われているのだろうと疑問に思うように、向こうもあなたに対して、どんな言動をするべきなのか戸惑っているはずです。経歴や仕事内容といった話しやすい話題から始めて、お互いに年齢差によるマネジメントの壁について気になることを話し合ってみると、腹の内がわかって、働きやすくなる可能性があります。
新入社員と話しづらい
新入社員からすると、中途社員は社会人の先輩にあたる人物です。転職してきたばかりでも、容赦なく業務の質問が飛んでくるかもしれません。そのような場合は、まず最初に自分が中途社員で、業務のことはこれから覚えていくと断っておきましょう。新人社員は右も左もわからないなりに、勇気を振り絞って質問してきたはずです。私も中途社員で業務のことはまだよくわからないから、一緒に覚えていこうね、と社会人の先輩らしい、相手を安心させるアドバイスができると、お互いにストレスなく付き合うことができるでしょう。
予想していた仕事内容ではなかった
説明会で聞いていた仕事内容ではなかった場合、焦ってしまいますよね。環境が変わり、周りに相談できる人がいないとさらに抱え込んでしまって、ストレスが急激に溜まってしまいます。まずは聞いていた業務内容と実施業務の乖離について、上司、採用担当に相談しましょう。はぐらかされてしまったり、納得いく回答がもらえなければ、再度の転職を視野に入れたほうが良いかもしれません。
転職にかかるストレスを減らすためには
転職中も転職後も共通して行えるストレス対処法を解説していきます。
フリーダイヤルから思いを打ち明ける
転職中も転職後も悩みを抱えてしまった時に、相談できる相手がいないと心が折れてしまいそうになりますよね。そんな時にはフリーダイヤルのホットダイヤルに電話をかけてみましょう。フリーダイヤルなので通話料はかかりませんし、家族や友人、恋人に相談できない内容でも、個人が特定されることがなく、話しやすいのが特徴です。仕事だけでなく、プライベートな質問も受け付けているので、ストレスが限界に達する前に気軽に話を聞いてもらいましょう。
転職エージェントに相談する
転職中も転職後も、転職エージェントは総合的にサポートしてくれます。特に転職に関する内容であれば相談して損はありません。企業の探し方や面接練習、フィードバック、業務内容の相談など、転職エージェントはその道のプロなので、困ったことがあればすぐに相談してみましょう。
適度な運動
転職活動中は特にですが、多忙によるストレスが溜まりやすく、ストレスによる暴飲暴食が原因で体重が増えてしまうことがあります。ストレスは体重を増やすだけでなく、免疫力を下げるため、ウォーキングやジョギングなど適度な運動をすることをおすすめします。
趣味に打ち込む
あなたはストレスを解消する方法といったら何を思い浮かべますか？自分の好きなことをすると答える人は多いと思います。まさにその通りで、ストレスが溜まってきているなと思ったら自分の趣味に時間を割いてリフレッシュすることが極めて重要です。自分の好きな時間は誰にも邪魔されたくありませんよね。メリハリをつけて、趣味の時間は転職のことは一旦おいて、全力で楽しみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか？転職活動においてストレスはパフォーマンスを下げる天敵です。時にはストレスが原因で心身のバランスを崩してしまうこともあります。転職活動中は先の見えない不安に、転職後はガラッと変わる環境に不安を感じ、ストレスが溜まってしまうため、その状況ごとに違ったストレスの対処法を実践する必要があります。ただ全ての場面に共通して言えるのは「1人で転職活動をしてはいけない」ということです。家族や恋人、友人、転職エージェントなど、信頼できる味方を1人作っておくと、いざとなった時に相談したり、気晴らしに付き合ってもらったり、ストレスを緩和する助けになってくれるのでおすすめです。
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