履歴書における満年齢の書き方｜計算方法と注意点を解説

就業活動や転職活動で履歴書を書く際に満年齢を書く場合があります。満年齢とは、年齢のことを指している言葉です。難しく考える必要はないのですが、履歴書を送ってから面接までの間に誕生日を迎える方は、書き方に悩むケースが多々あります。

この記事では、履歴書における満年齢の書き方と注意点について解説します。年齢をどう書けばよいか悩んだ方は、ぜひ参考にしてください。

履歴書の年齢欄の書き方

履歴書における「満〇〇歳」とは、どのように書けば良いのでしょうか？満年齢・生年月日の書き方を解説します。

履歴書の提出日時点の年齢を書く

満年齢の欄にどう記載すべきか悩んだ場合は、履歴書の提出日時点での年齢を記載しましょう。下記の表を見てください。

▼応募者の生年月日が1997年7日の場合

7月7日生まれの方は、7月6日と7月7日が満年齢の切り替わる日付です。満年齢は、0歳からカウントして、誕生日が来るたびに年齢を1つ増やしていく数え方になります。ちなみに数え年という1歳からカウントする数え方もありますが、長寿や七五三といったお祝い事にしか用いられず、履歴書では使われません。

生年月日は和暦と西暦のどちらで書く？

生年月日は「年・月・日」の記入欄だけ用意されており、和暦（平成、昭和といった年号）か西暦のどちらを書くか決まりはありません。実際、どちらを書いても構いませんが、生年月日だけでなく、学歴、職歴、免許、資格欄といった、履歴書すべての記載を統一しなければなりません。仮に表記をバラバラに書いた場合、下記のように視認性の悪い履歴書になってしまいます。

▼ダメな例

そこで、年の書き方を和暦か西暦に統一すると、以下のようにスッキリとした見え方に変わります。

▼良い例（和暦で統一）

▼良い例（西暦で統一）

満年齢の計算方法

基本的に、満年齢は今の西暦から自分の生まれた年を引けば問題ありません。例えば1997年7月7日生まれの方が、2022年9月1日時点の満年齢を求めたい場合は、2022-1997=25で、25歳となります。もしも、2022年5月1日といった誕生日前の場合は、2022-1997-1=24となり、誕生日を迎える前の満年齢が適切に算出されます。

仮に1998年2月1日といった早生まれの場合も同様の算出方法で求められます。2023年3月1日時点（誕生日後）の満年齢を求める際は、2023-1998=25で、25歳となります。一方誕生日を迎える前の2023年1月1日時点では、2023-1998-1=24となります。

満年齢早見表

ひと目見ただけで満年齢がわかる早見表を作成したので、ぜひ参考にしてください。

履歴書に満年齢を書く際のポイント

ここでは、履歴書に満年齢を書く際のポイントを解説します。満年齢の記載ミスを発見した場合や、

書き間違いで不採用になるのかといった、もしもの時のアンサーを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

満年齢が間違っていると気付いたら

計を間違えて、履歴書に書いた満年齢が間違っていることが発覚した場合は、基本的には書き直しです。書き直す時間がない場合は、二重線と訂正印を用いて訂正しましょう。修正ペン、修正テープの使用や、消せるボールペンはNGです。

記載ミスを修正する際は、間違えた箇所をペンで二重に線を引き、その付近に訂正印を押します。訂正印とは、通常のハンコよりもひとまわり小さいサイズのハンコで、文字通り、何か文書を訂正した際に押すものです。もし、訂正印がない場合は通常のハンコで問題ありません。間違っていない他の言葉をハンコで覆い隠してしまわないよう注意しましょう。

修正ペンや修正テープは便利ですが、どうしても用紙の色とは合わず、不自然な仕上がりになってしまいます。また、摩擦で汚くなる、剥がれるといったアクシデントもあるため、履歴書のようなビジネス文書には向きません。

修正が楽だからといって、消せるボールペンで履歴書を記載するのは絶対にやってはいけません。通常の油性、水性ボールペンと違って、消せるボールペンは熱に弱いインクを使っています。消せるボールペンのインクは約60°の熱が加わるとインクが消える特性があり、ペンの頭のゴム部分で筆跡を擦り、摩擦熱で文字を消す仕組みです。書いた履歴書原本をそのまま提出して、コピーを取られた場合、コピー機の熱で文字が全て消えてしまう可能性があります。すると応募者の情報が一切見られなくなり、連絡途絶のリスクにつながるため、消せるボールペンの使用は避けましょう。

提出後に満年齢が間違っていると気付いたら

郵送またはWEBで履歴書を提出した後に、満年齢を間違えて記載していることが明らかになった場合は、応募先企業へ電話かメールで連絡しましょう。応募者側がミスをしてしまっているため、謝罪の一言が必要です。連絡する際は、相手企業の営業時間内に送るのが基本ルールです。多忙で、なかなか連絡ができない時は、メールの予約投稿機能を使うのがおすすめです。

企業に連絡すると、書き直しを指示される場合もあれば、そのまま受理される場合もあります。対応は企業によってさまざまです。

履歴書の記載内容にミスがあるまま提出してしまうと、評価が下がる場合があります。しかし、自ら間違いに気づき申告したことで、評価が上がる可能性もあるため、できるだけ早めに申告するようにしましょう。

年齢の書き間違いで不採用になる？

多少の履歴書の記載ミスで不採用になる可能性は低いです。ただし、「確認不足」「詰めきれない人」というマイナスイメージを持たれてしまうのは確かです。そのため、できるだけ早いミスの申告と謝罪によって印象悪化を和らげるのが重要になってきます。面接の場で、直接謝罪しましょう。

また、記載ミスした瞬間即不採用になる可能性は低いですが、評価が同じくらいの他の応募者がいた際に、比較材料としてマイナスに働くことが見込まれます。そういった際に履歴書の記載ミスが響いて不採用になることがあるため、履歴書は下書きや、見直し作業をしっかりと行ってから提出しましょう。

半角全角を統一する

パソコンのワードやドキュメントで作成するWEB履歴書では、数字の半角・全角の指定はありませんが、和暦と西暦同様、履歴書全体で統一する必要があります。半角数字と全角数字が混ざると、視認性が悪くなります。下記の例を見てみましょう。

▼ダメな例

明らかに文字サイズがバラバラで不自然な表記です。半角か全角か、表記を統一することで、下記のように見やすい履歴書を作成できます。パソコンでWEB履歴書を作成していると、無意識のうちにキーボードの半角と全角を切り替えてしまって、半角と全角文字が混ざる可能性があるため、提出前に不自然な点がないか、必ずチェックしておきましょう。

▼良い例（半角で統一）

▼良い例（全角で統一）

満年齢は算用数字？漢数字？

履歴書の満年齢は、基本的に算用数字で記載します。なぜなら、横書きの文書は基本的に漢数字を使うからです。

文化庁の文化審議会国語分科会が定める「官公庁における文書作成」によれば、横書きの文章は算用数字、縦書きの文書は漢数字を使うことになっています。

ふと身の回りのものがどのような表記だったのか思い返すと、レポートや封筒の郵便番号といった横書きのものは算用数字が使われていますよね。一方で、封筒の住所や表彰状のような縦書きの文書は漢数字を使っています。

この表記ルールに則って文書を作成すると、見やすい文書が作成できます。

以上の理由から、履歴書に書く満年齢は算用数字で問題ありません。生年月日や学歴、職歴を和暦で書く際も、元号の後の数字は算用数字を使います。令和2年と表記すれば大丈夫です。

まとめ

履歴書に書く満年齢とは、提出日時点での年齢のことを指すので、そのまま自身の年齢を記載すれば大丈夫です。1997年7月7日が誕生日の方は、2022年7月7日に提出であれば満年齢は25歳、2022年7月6日に提出であれば満年齢は24歳と記載します。

生年月日を書く際は、和暦と西暦どちらを使っても問題ありませんが、履歴書全体で表記を統一するようにしましょう。生年月日以外にも、学歴や職歴、免許、資格欄といった項目で年月を書くことになります。その際に和暦と西暦がバラバラでは視認性が悪くなるため、必ず表記は統一しましょう。

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