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エクセルで数式をコピーする方法|便利な貼り付けオプションについても解説

エクセルでは文字の入力だけでなく、数式を作成することもできます。特に四則演算や関数を使った数式など、使われる場面は多く、作業を効率化させるためには数式のコピーをスムーズに行うのが重要です。

この記事では、エクセルで数式をコピーする方法、参照の種類によるコピー方法の違いを解説します。便利な貼り付けオプションについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

エクセルで数式をコピーする方法

エクセルで数式をコピーする方法は、主に3つ存在します。最終的に数式をコピーできてもいずれの方法も使い所が異なるので、順に見てみましょう。

Ctrl + Cでコピーする

最も単純なコピー方法は、ショートカットキー(Ctrl + C)でコピーする方法です。コピー元のセルとコピー先のセルが離れている場合は、この方法が最も便利です。ただし、数式ではないセルの背景色や文字色、フォントサイズなど、他の部分までもコピーしてしまうため、貼り付けの際には注意が必要です。

貼り付けの種類

数式以外の部分をコピーして貼り付けてしまった場合に活用したいのが、貼り付けの種類です。エクセルには多種多様で、便利な貼り付けの種類が用意されています。入力規則だけを貼り付ける、数式だけを貼り付けるといった応用ができます。

すべて

基本的なペーストと同義で、コピーしたデータをそのまま貼り付ける方法です。Ctrl + vキーを押下するとこの方法になります。

数式

数式バーに入力した数式のみを貼り付ける方法です。

セルに表示されているコピーされたデータの値のみを貼り付ける方法です。何かの数式で求められた数値をコピーして貼り付けようとすると、数式自体がコピーされてエラーを起こすことが多いため、値に限定して貼り付けたい場合は、「値」が使われます。

書式

コピーしたデータのセル書式のみを貼り付ける方法です。文字色やフォントサイズといった書式がコピーされます。書式が崩れると一気に視認性が低下するので、優先して覚えたい貼り付け方法の1つです。

コメントとメモ

エクセルには、セルにカーソルを当てた際に説明文を表示するコメントとメモ機能が付いています。貼り付けオプション「コメントとメモ」を選択すれば、コピー元のセルに添付されたコメントやメモをペーストできます。

検証​​

コピー元のセルに設定された「データ検証ルール」を貼り付け領域に貼り付ける方法です。

コピー元のテーマを使用してすべて貼り付け

コピー元のデータに適用される「ドキュメントテーマの書式」に対して、すべてのセルの内容を貼り付ける方法です。

罫線を除くすべて

これは名前の通り、罫線を除いたセルの内容全てを貼り付ける方法です。罫線の引かれた表などをコピーする際に、罫線を省けます。

列幅

列または列の範囲の幅を、別の列または列の範囲に貼り付ける方法です。

数式と数値の書式

数式と数値の書式を選ぶと、コピー元のセルの数式を抽出して新たに貼り付けられられます。

値と数値の書式

エクセルではデータ入力や算術処理を行う一方で、見やすい表づくりも並行して行えるソフトです。値や数値の書式を変更して、より視認性を高められます。値と数値の書式を選ぶと、コピー元のセルに設定したカンマ区切りや小数点といった、書式設定だけを抽出して新たに貼り付けられる方法です。

すべての結合中の条件付き書式

エクセルでは、〇〇という文字と一致したら赤文字にする、100以上の数値は太字にするといった条件付き書式機能が付いています。貼り付け方法「すべての結合中の条件付き書式<」では、コピー元のセルから条件付き書式を抽出して貼り付けられます。

なし

コピー元のデータに数学演算が適用されないことを指定する方法です。

追加・減算・乗算・除算

これらの貼り付けオプションを用いれば、コピー元のデータを、宛先セルまたはセル範囲のデータに加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)できます。

空白セルを無視

コピーした内容に空白セルがあった場合に、貼り付け領域の値が置き換えられないようにする方法です。

入れ替え

このチェック ボックスをオンにすると、コピー元データの行が列に、またはその逆である「列→行」というように変更されます。

リンク貼り付け

クリックしたときに、コピー元のセルへ遷移するリンクを作成できます。

セル右下のフィルハンドルをドラッグしてコピー

セルにマウスカーソルを当てると枠の右下にある四角マーク(■)が黒字の十字マークに変わります。この十字マークをクリックして縦か横の任意の方向にドラッグすると、数式をコピーできます。いわゆるオートフィルです。連続したセルに数式をコピーしたい場合は、この方法がおすすめです。

試しにA2セルにマウスカーソルを当ててオートフィルをしてみます。A7セルまでドラッグすると、元々A2セルに入力された「=30+40」という数式の内容がコピーされます。

セル右下のフィルハンドルをダブルクリックしてコピー

上記のような数式を縦方向にコピーする場合は、セル右下の■マークをダブルクリックすると自動で下方向のセルへ数式がコピーされます。ダブルクリックして数式が自動でコピーされた結果が下の画像です。

ダブルクリックした方が、ドラッグするよりも素早くコピーできます。

セルの参照方法とコピー

セルの数式をコピーする際に、絶対参照や相対参照といった参照方法によってコピー先の数式が変わってきます。A1セルからC3セルへ数式をコピーする際に、参照方法によってどのような違いが生まれるのか、下記の表を見てみましょう。

コピー元の入力する数式コピー先に入力される数式
$A$1 (絶対参照列と絶対参照行)$A$1
A$1 (相対参照列と絶対参照行)C$1
$A1 (絶対参照列と相対参照行)$A3
A1 (相対参照列と相対参照行)C3

そもそもエクセル(Excel)の参照とは

エクセルにおける参照とは何を指すものなのか正しく知らないと、数式をコピーした際に、想定通りのコピーができなくなってしまいます。エクセルにおける参照とは、セルの中身を参照することを指す言葉です。

例えばA1セルに入力されている内容が「=10000+40000」だった場合は、「=A1」と任意のセルに入力することで、そのセルに「=10000+40000」と表示できます。セルの中身が数値だった場合は、数式を構築する際の参照として使えます。

よく使われるのは、SUM関数やIF関数などです。関数の引数としてセルの参照が使われます。ここでは「相対参照」と「絶対参照」の2種類を、順に解説していくので、ぜひ参考にしてください。

相対参照

相対参照は、ただセル番地を入力してセルの中身を見る参照方法です。セルの位置をずらしながら参照します。例えば、下記のような商品3種類(もも肉、にんじん、じゃがいも)の単価(円)と個数が記載された価格表があったとしましょう。

はじめに商品ごとの小計を求めます。あなたならどうやって小計を求めますか?多くの方は、食材の単価と個数を掛け算して小計を算出しようと「=C3*D3」という数式を記載するでしょう。E3セルの小計を求められればE5セルまで「オートフィル」で簡単に埋められるからです。

実はオートフィルでE3セルの計算結果をE4〜E5セルへ出力させる時、「相対参照」が機能しています。先ほどずらしながらセルを参照すると説明しましたが、1行ずつ計算元の参照セルをずらしています。ずらさないと永遠にもも肉の小計しか求められません。

もも肉の単価と個数を掛け合わせましたが、次の4行目では、にんじんの単価と個数を掛け合わせる処理に変更されるのです。参照先の値が1行下にズレています。

絶対参照

絶対参照は、セルの番地を列方向か縦方向、もしくは両方向に固定して算術処理を行う参照方法になります。相対参照は参照するセルを移動させていく参照のやり方だったので、明確に違いがあります。相対参照はセル番地をそのまま入力すればOKでしたが、絶対参照は列や行を表す番号・アルファベットの前に半角ドルマーク($)を付与しなければなりません。

例えば、「A1セル」を絶対参照するには、行・列・両方を選び、固定したい方の前に半角ドルマーク($)を付与します。列を固定したい場合は、「$A1」、行を固定する場合は「A$1」、両方動かしたくない場合は、行・列それぞれに半角ドルマークを付けましょう。

A1セル相対参照。行と列がズレる
$A1セルA列からは動かさず、行数だけをズラす
A$1セル1行目からは動かさず、列だけをズラす
$A$1セル列も行も動かさない。A1セルだけを参照する

絶対参照を使うと、参照先のセルは固定されます。オートフィルでセルをコピーするとどのように数式が変化するかロジックを考える必要があります。考えなしに絶対参照を使ってしまうと、自分が想定したような処理結果になりません。

よく使われるケースとしては、各商品の小計が、売上の総合計の何%を占めるのか計算するような場合です。各商品の小計が、合計金額を参照してどれくらいの割合を占めるのか求める場合には、「小計÷総合計×100」という計算をします。

商品が1つであれば不都合はおきませんが、この状態で複数行(列)にオートフィルをかけてしまうとエラーが発生します。参照先である総合計のセルがずれてしまうことが原因です。総合計を絶対参照で固定することでこのエラーは解消します。

エクセルで数式が反映されない場合の対処法

正しい手順で作業しているはずなのにコピーした数式が反映されない。このような場合に直面してしまうとどのように対処すべきかわからないですよね。ここではエクセルで数式が反映されない場合の対処法を解説します。

基本はダブルクリックでEnterキー押下

コピー先のセルが想定していた表示内容にならなかった時は、そのセルをダブルクリックしてEnterキーを押してみましょう。基本的にはこの作業をすれば変更が適用されるようになります。

セルの表示形式に問題がある

セルの表示形式には標準、数値、日付、通貨といったものがあり、適切な表示形式を選ばないと記入者の想定通りの値にならない場合があります。数式をコピーする場合は、コピー先の表示形式を「数値」に変更しましょう。

該当セルを選んだ状態でホームタブ上部中央にあるプルダウンリストから数値にするか、右クリックで「セルの書式設定」を開くことで、表示形式を変更できます。

数式タブの計算方法が手動になっている

数式タブ上部右側にある「計算方法の設定」が手動になっていると正しく数式が反映されない場合があります。自動に変更しましょう。デフォルトでは自動になっているものの、何かの弾みで手動に変更された場合があるので、念の為確認しておきましょう。

まとめ

エクセルで数式をコピーするには、ショートカットキーを使う方法と、セル右下のフィルハンドルを使う方法があります。コピー元のセルとコピー先のセルが離れた位置にある場合はショートカットキーを、セルが連続している場合はフィルハンドルを使いましょう。

コピーしたセルの数式が反映されない場合は、ダブルクリックしてEnterキーを押しましょう。それでも反映されない場合は、表示形式や数式タブの計算方法の設定を確認することをおすすめします。