面接官はいろんなタイプの人がいます。優しいタイプから厳しいタイプ、無口だったり饒舌だったり様々です。
ところで、性格の問題ではなく、性別ではどうでしょう?
男性の面接官と女性の面接官、皆さんはどちらの方が話しやすい、話しにくいなどありますか?
企業は面接官を女性にすることが多いと言います。
では、なぜ女性を面接官にすることが多いのか?また、女性の面接官の際に気を付けることはどんなことか?特にあなたが女性の場合の対策についてお教えします。
目次
女性面接官だった場合の求職者の意見
面接官が男性か女性かによって、面接の受けやすさは違うのでしょうか?
就職活動を終え無事内定した学生に、「面接官は男女どちらがやりやすかったか、また、そう感じた理由」を聞いてみました。
Q.男性の面接官と女性の面接官、どちらが面接を受けやすかったですか?
男性面接官……70.9%(男子学生80.4%、女子学生65.5%)
女性面接官……29.1%(男子学生19.6%、女子学生34.5%)
「男性面接官の方が受けやすかった」と回答したのは全体の7割強。ちなみに男子学生では80.4%、女性学生では65.5%を占めました。男女学生ともに、男性の面接官の方が受けやすいと感じているようです。
男性面接官の方が受けやすいと感じる理由
男子生徒の意見
腹を割って話ができるように感じた。
ある程度の年齢の方だと包容力もあり、冗談なども交えながら緊張を解きほぐしてくれる方が多かった。
他の面接官も男性が多かったので、落ち着いて話をすることができた。
細かなことを見るのではなく、大局的に物事をとらえて判断してくれそうに感じた。
男性面接官の方が貫禄が出やすく、落ち着いて話すことができると感じる応募者が多いようです。
女子生徒の意見
学生の頃の先生と同じような感覚で話ができる。
男性面接官の方が女性に対して甘く見てくれる。
女性面接官の場合は服装や話し方の言葉遣いまできっちりみられている気がした。
もちろん、最終的には男性・女性という問題ではなく、あくまでも面接官の個性の問題なのですが、全体として「男性の面接官の方が良い」と言っていることは無視もできなさそうですね。
企業はなぜ女性を面接官にすることが多いのか?
求職者のなかには女性の面接官を苦手にしている求職者が多いということは、企業もある程度、把握しています。
今現在、企業で働いている方の中にも、求職者のみなさんと同じように転職活動を経て、その企業に転職したという方もたくさんいますし、今の求職者の方の気持ちは分かると思います。
しかし、そのような状況でも、企業は求職者視点を持ち、求職者の方に配慮した形で面接官を男性にしないのでしょうか。
応募者が男性面接官を希望するのであれば、企業側もその程度の便宜を図っても良さそうなものです。
その理由は、大きく3つあると言えます。
女性もいた方が見栄えが良いから
選考が複数回に渡る場合、何度も男性のみが出てくると、少しむさ苦しい印象を持ってしまう応募者も多いのではないでしょうか。そういった意味で、男性だけではなく、女性も面接官を担当して、見栄えをよくしています。
また、男性面接官も女性面接官もどちらも登場することで、男女問わず活躍している会社だというアピールもできます。
女性も活躍できる会社だということをアピールし、応募者に印象付けたい意図もあるでしょう。
人事という職種の適正から女性が多いから
人事という職種の特性上、女性が多く働いていることがあります。求職者のみなさんもご存知かと思いますが、企業は管理会計上の観点で言えば、企業の利益に直接貢献する直接部門と企業の利益に直接貢献することはない間接部門があります。
一般に直接部門は、企画系の職種を除いては、体力的にも精神的にもタフな業務内容ということで女性には向かない職種が多いと言われています。一方で、間接部門はというと、企業内部を管理の面から企業や従業員をサポートや管理する仕事の職種であるため、デスクワークや内勤の仕事がメインで体力的にも精神的にも直接部門よりも安定的な仕事ができるとされています。
こういった特性から、人事に配属されるのは女性の方が多く、面接官も女性の方が多く担当するのだと言えます。
立場上女性が出ざるを得ないから
求人の募集部署の責任者が女性であるため、女性の責任者が自分の目で求職者の方を見て、採用するかどうか決めたいと考えているケースも多いです。
こればかりは、求職者のみなさんの希望やリクエストで男性の面接官が面接して欲しいというようなことは言えませんね。
女性が面接官である理由は、
・女性がいた方が見栄えが良いから。などである。
・人事の特性上、女性が多いから。
・立場上、出なくてはならないから。
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女性面接官の対応策
ただ、女性面接官が漠然と苦手だと思ってしまう人も多いでしょう。その場合の対策方法を説明します。
受け答えについて
女性の面接官も、一人の女性ですので、その面接を受ける求職者の方が男性であっても女性であっても関係ありません。相手である面接官が女性である以上、女性の面接官がアウトプットすることに対して、まずは褒めるという言い方が面接では馴染まないと思いますので、理解する姿勢を取りましょう。
その上で、自分の意見を伝えることで、十分な効果があります。また、私も女性の面接官の面接を求職者時代に何度も受けたことがありますが、女性の面接官は結構、話が長いです。
これも女性の特徴の一つのようですが、話が長くても我慢して、まずは聞きましょう。『聞いてあげる』、心の余裕があった方が良いと思います。また、女性の求職者の場合が、自分も女性であるため、女性の気持ちという意味で女性の面接官の気持ちが分かると思いますので、プライベートでの自分に置き換えて考えてみると良いでしょう。
女性の面接官の基本的な対応策は、『相手を理解する姿勢を取る』、『話が長くても最後まで話を聞く』ことです。この二つができていれば悪い印象は決して与えることがないでしょう。
見た目について
とにかく大事なことは清潔感です。清潔感のない人は性別関係なく印象が良くないですが、特に女性面接官は顕著に不潔な相手を嫌う傾向にあります。
清潔感や身だしなみについては、ある程度意識していれば改善できることが多いものです。女性面接官の時には特に意識するようにしましょう。
求職者の方も面接官からは見た目で判断されることがあり、これを第一印象と言います。この第一印象は、人間関係においても大事なことですが、面接は一発勝負で、時間も30分から長くても1時間程度ですので、第一印象がそのまま面接の評価に大きな影響を持つ場合もあります。
女性が面接官の際のポイントは、2つある。
①受け答えは、素直に、話は最後まで聞くようにする。
②見た目で判断されることが多くなるため、清潔感のある身だしなみにする。
女性の面接官だって最終的には一人の人間です
求職者の多くの方は、面接を不得意として、面接官が女性である場合は、必要以上に意思してしまうため、苦手意識を持っているという方が多いようです。
実際に女性の面接官のタイプによっては、面接の通過率が悪いという結果もありました。しかし、求職者のみなさんが企業の選考を受けるにあたって、面接官を希望することはできません。
それができない転職活動であるならば、女性の面接官を含めて、面接官のタイプを自分なりに洗い出し、自分なりにタイプ別に対応策を考えてみることが良いでしょう。
何事も準備が、9割と言われますが、転職活動や企業の選考においても、この準備は例外なく必要です。キャリチェンでは、転職やキャリアチェンジを前向きに考える女性を応援しています。最短1回の面接で転職先が決まる場合も。ぜひお気軽にお問い合わせください。