派遣会社とは？派遣会社の種類や選ぶポイントについて徹底解説！

就職や転職で仕事を探している時に「派遣社員募集中！」と求人を出している派遣会社を目にすることも多いのではないでしょうか。

このように派遣会社という言葉を求人表で多く見かけるため、知っている人も多いと思います。

しかし、派遣会社とはどのような会社なのか具体的に説明できますでしょうか。

今回は、派遣会社の特徴や種類など、派遣会社について詳しく解説していきます。

この記事で分かることは、以下のとおりです。

・派遣会社について

・派遣会社の種類

・派遣会社を選ぶポイント

・派遣社員として働くメリットデメリット

・派遣社員に向いている人の特徴

・派遣会社で働くまでの流れ

1 派遣会社とは
2 派遣会社の種類とは
3 派遣会社の派遣スタッフとして働くメリットとは
4 派遣会社の派遣スタッフとして働くデメリットとは
5 派遣会社の派遣スタッフに向いている人の特徴
6 派遣会社についてまとめ

派遣会社とは

派遣会社とは、派遣社員の人が働く場所を紹介する会社です。

また、派遣会社のお金の流れは、このような感じになっています。

・派遣社員が働くことで、実際に労働している会社から賃金が発生

↓

・派遣社員が働いている会社が、発生した賃金を派遣会社に渡す

↓

・派遣会社が手数料を引いて給料として派遣社員に支給

派遣社員が給料を貰うまでのお金の流れは、このようになっていて通常の直接契約よりも複雑になります。

実際に派遣社員として働くには、派遣会社に自分の情報を登録する必要があり、基本的に登録料は無料です。

ほかにも、派遣会社の福利厚生は、条件を満たすことで派遣社員も待遇を受けることができます。

社会保険や有給休暇などは最低限保障され、派遣会社によって福利厚生が異なります。

派遣会社の種類とは

派遣会社の種類は意外にもあまり知られていません。

派遣社員として派遣元会社とは違う就業場所で働くことには変わりはないのですが、それぞれの待遇や働き方が変わります。

派遣社員として、働くことを考えているのであれば、自分の働き方に合った派遣会社を選ぶことが大切です。

派遣会社の種類は、以下のとおりです。

・登録型派遣

・無期雇用派遣(常用型派遣)

・紹介予定派遣

登録型派遣

登録型派遣とは、派遣会社に求職者として登録し、希望している派遣先企業で働く期間のみ雇用契約を結ぶ種類です。

そのため、派遣会社に登録したとしても、希望する仕事先が見つからなければ給料が入ってくることはありません。

また、派遣期間が終了してしまうと派遣会社と派遣社員の雇用関係も同時に終了するので、一番手軽に始められる派遣でもあり、一番簡単に契約が終わってしまう派遣でもあります。

登録型派遣のメリット

・自分の好きな仕事を選ぶことができる

・簡単に派遣社員として働くことができる

・色々な派遣先で働くことができる

登録型派遣のデメリット

・派遣先の会社との契約が終わると次が決まるまで給料が貰えない

・仕事が見つからない期間が長いことがある

・派遣会社との契約が比較的解除されやすい

無期雇用派遣(常用型派遣)

無期雇用派遣とは、派遣会社に社員として入社し、派遣先で派遣社員として働く種類です。

登録型派遣と違い、派遣先の会社が見つからなくても給料は支払われます。

そのため、派遣社員として働いている期間は給料が貰えるので、雇用期間中は安定しているのが特徴です。

また、就業している派遣先企業との契約が終わっても派遣会社との契約が終了することはなく、就業先の会社の契約が終了した場合には、新しい派遣先企業に就業する流れになります。

無期雇用派遣(常用型派遣)のメリット

・給料が貰えない期間が生まれない

・派遣会社との契約を切られる心配がない

無期雇用派遣(常用型派遣)のデメリット

・派遣会社の社員として雇用されるため、面接などの選考がある

・自分の好きな仕事ができない可能性がある

紹介予定派遣

紹介予定派遣は、将来的に派遣先での雇用を目的とした派遣社員の働き方です。

派遣先で最長6か月間派遣社員として働いた後に、派遣先企業と派遣社員の双方が同意することで、派遣先の「正社員」「契約社員」のどちらかで再雇用されます。

派遣社員としてお試しで働くことができ、その企業が自分に合っているのかを確認することができるメリットがあります。

また、再雇用が「契約社員」だとしても将来的には「正社員」として働くことも可能です。

紹介予定派遣のメリット

・将来は安定した雇用形態で働ける可能性がある

・派遣社員としてお試しで働ける

・自分が望まなければ、違う会社に移ることも可能

紹介予定派遣のデメリット

・自分の好きな時間で働くことはできない

・派遣先会社側から同意が得られないこともある

派遣会社の派遣スタッフとして働くメリットとは

派遣社員として働くメリットは沢山あります。

派遣社員の中には正社員として働くことはできるけど、あえて派遣社員として働いている人もいるくらいです。

こちらでは、派遣会社の派遣社員として働くメリットを詳しく解説します。

派遣社員として働くメリットは、以下のとおりです。

・比較的簡単に就業できる

・自分の好きな仕事を選べる

・自分の好きな時間に働くことができる

・未経験からでもチャレンジできる

・社会保険や有給などの待遇が良い会社もある

・派遣会社の人が仕事の悩みや相談に乗ってくれる

・会社によっては給料が相場よりも高い場合がある

比較的簡単に就業できる

派遣社員の種類にもよりますが、派遣社員は正社員や契約社員と比べると簡単に就業することができます。

そのため、すぐにお金がほしい人や働きたいと考えている人がすぐに働くことができるメリットがあるでしょう。

自分の好きな仕事を選べる

派遣社員は働く場所が限定されていないのが特徴です。

そのため、自分が働きたいと感じた仕事内容での派遣先企業が見つかれば、すぐに働くことができるでしょう。

自分の伸ばしたいスキルや得意なスキルを活かせる職場で働けることは、派遣社員の大きなメリットといっても過言ではありません。

自分の好きな時間に働くことができる

派遣社員のメリットとして、自分の好きな時間に働くことができることです。

この働き方は、登録型派遣に限定されてしまいますが、家事や育児の合間や副業をしたいと考えている人にはぴったりの働き方です。

未経験からでもチャレンジできる

多くの企業が派遣会社を採用する際に面接のハードルを下げる傾向があります。

そのため、「やりたい仕事があるけど、業界未経験だから面接が受かるか心配」と言う人がいても、やる気と人柄が良ければ採用してくれる可能性は高いと言えるでしょう。

社会保険や有給などの待遇が良い会社もある

派遣社員としてフルタイム勤務する方は、派遣会社の福利厚生を受けることができます。

社会保険や有給制度はもちろんのこと、ジム優待券があったり旅行優待券があったりと派遣会社特有の福利厚生を受けることができるでしょう。

また派遣先企業によって、派遣先企業の福利厚生も一部適用されるケースもあるので、事前に派遣元の担当と確認しておくと良いかもしれません。

派遣会社の人が仕事の悩みや相談に乗ってくれる

派遣会社のメリットとして、派遣元の担当営業が派遣先での相談に乗ってくれます。

派遣会社からすると派遣社員には長く働いてもらいたいと考えているので、仕事の悩みや労働条件の要望などの相談には前向きに聞いてくれることでしょう。

1人で仕事をするのが心細い方は、派遣社員として働くと派遣会社の担当が味方になってくれるので、安心して働くことができます。

会社によっては給料が相場よりも高い場合がある

派遣会社によりますが、派遣先で勤務している正社員よりも貰える給料が高い場合があります。

なぜなら、派遣社員という雇用が安定していないため、その分給料を上げてくれるからです。

また、経験者として働く場合にも給料を優遇してくれる可能性が高いです。経験者として採用されると派遣先企業で発生する賃金が増えるため、その分派遣社員の給料を上げてくれます。

派遣会社の派遣スタッフとして働くデメリットとは

派遣社員として働くのはメリットだけではありません。

デメリットもしっかりと理解したうえで、派遣社員として働くかを検討すると良いです。

派遣社員として働くデメリットは、以下のとおりです。

・働く期間が限られている

・安定していない

・給料が相場よりも安い場合がある

・昇進することがない

働く期間が限られている

派遣社員のデメリットは、働く期間が限られていることです。

例えば、職場の雰囲気が良く仕事内容も楽しいと感じる派遣先があったとします。

しかし、派遣社員として働いている以上、派遣先との契約が終了してしまったり、そもそも派遣会社との契約が終了してしまったりすると、そこの会社で働くことができなくなります。

どんなに働きやすい環境だとしても、派遣先や派遣元の都合で長く働けない可能性があるということは認識しておきましょう。

安定していない

派遣社員は雇用が安定していないことが大きなデメリットです。

無期雇用派遣であれば、社員として派遣会社で働いているので問題ありません。

しかし、登録型派遣や紹介予定派遣の場合は、途中で派遣会社との契約を切られてしまう場合があります。

そのため、派遣社員は安定した雇用形態とは言えないでしょう。

給料が相場よりも安い場合がある

とくに未経験として働く派遣社員に多いのですが、相場よりも給料が少ない場合があります。

また派遣会社によって、同じ職場で働いているのにも関わらず、給料が全く違うことも珍しくありません。

そのため、派遣会社を選ぶ際には、自分が働きたいと考えている職業の平均給料を事前に調べておくことをおすすめします。

昇進することがない

派遣社員は、どんなに優秀な人材だとしても派遣社員のままです。

昇進や昇格などのキャリアアップが見込めない点では、大きなデメリットと言ってよいでしょう。

派遣会社の派遣スタッフに向いている人の特徴

派遣社員に向いている人には特徴があります。

こちらで紹介する人は、正社員よりも派遣社員で働くほうがメリットが大きい可能性があります。

派遣社員に向いている人は、以下のとおりです。

・すき間時間に仕事をしたい人

・副業として働きたい人

・短期的に働きたい人

すき間時間に仕事をしたい人

家事や育児など日頃忙しく、隙間時間におこずかい程度のお金を稼ぎたい人は派遣社員がおすすめと言えるでしょう。

派遣社員は1日単位の仕事や数時間単位の仕事が多いため、自分の好きな時間に仕事が可能です。

副業として働きたい人

本業とは別に副業として働きたい人にも派遣社員は向いています。

副業として派遣社員をするのであれば、在宅ワークでできる仕事がおすすめです。

在宅ワークを選ぶことで、本業に支障をきたさない程度にお金を稼ぐことができます。

短期的に働きたい人

今後は正社員として働く予定だったり学生の間だけだったりと、短期間の間だけお金を稼ぎたい人は、派遣社員がおすすめです。

先ほども説明しましたが、派遣社員には1日だけの仕事など短期間限定の仕事も用意されています。

そのため、自分が働きたい期間に合った仕事が見つかるでしょう。

派遣会社についてまとめ

今回は、派遣会社についてまとめました。

派遣会社は派遣社員を雇って派遣先で働いてもらい、そこで発生した賃金から手数料を貰って運営している会社です。

派遣会社の種類は3種類あります。

・登録型派遣：一時的な派遣社員

・無期雇用派遣(常用型派遣)：長期的な派遣社員

・紹介予定派遣：将来的に派遣先の直接雇用となる派遣社員

派遣社員として働くことを考えているのであれば、この中から自分の働き方に合った派遣会社を選ぶと良いでしょう。

また、派遣会社のメリットとデメリットもまとめておくので、把握したうえで派遣社員になると後悔せずにすみます。