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エクセルで行を固定する方法|便利な表示の設定も解説

エクセルでは図表やグラフの作成、計算、データ入力といった、さまざまな使い道があります。特にビジネスシーンでは表を作ることが多いため、図表の効果的な作り方は学んでおいて損はありません。

エクセルでは視認性を高めるためにサイズや色の変更、表示・非表示の切り替え、行・列の固定ができます。

この記事では、任意の行・列を固定する方法を解説します。記事の後半では、行・列に関わる便利な機能について解説するので、ぜひ参考にしてください。

エクセルで先頭の行・列を固定する方法

エクセルで先頭の行や列を固定するには、表示タブのウィンドウ枠の固定を選択します。この行・列の固定化は、表の視認性を上げる際に有効です。縦に長い表を思い浮かべてみましょう。

表が縦や横に長く、1ページに収まらないと、後ろになるにつれてどの項目をさすセルなのかわからなくなってしまいます。

そこで役立つのが行・列の固定化です。見出しとなる行や列を固定化することで、表の視認性を上げられます。

基本は表示タブからウィンドウの固定

行・列を固定する手順は至ってシンプルです。まずは表全体を範囲選択して、表示タブに移動します。右上に「ウィンドウ枠の固定」「先頭行の固定」「先頭列の固定」という3つの選択肢があるので、任意の処理を選びます。

ウィンドウ枠の固定

A1セル〜D5セルまでの表部分を範囲選択して「ウィンドウ枠の固定」を選ぶと、画面が4分割されます。左上の部分だけ固定化されて、13行目以降とI列以降がスクロールされる仕様です。

先頭行の固定

先頭行の固定を選ぶと、1行目が固定化されて、2行目以降からスクロールされるようになります。これで、どれだけ縦に長い表でも見出し行だけは固定表示されるので、スクロールしても見やすくなります。この時、セルや行の範囲選択は不要です。

先頭列の固定

先頭列の固定を選ぶと、1列目が固定化されて、2列目以降からスクロールされるようになります。これで、どれだけ横に長い表でも見出し列だけは固定表示されるので、スクロールしても見やすくなります。こちらも、セルや列の範囲選択は不要です。

行と列を一括で固定するには

B2セルを選択した状態で「ウィンドウ枠の固定」をクリックすると、先頭行と先頭列が一括で固定できます。

行・列の固定を解除するには

シート内の一部でも行・列の固定が設定されている場合は、「ウィンドウ枠の固定」というボタンが「ウィンドウ枠固定の解除」というボタンに変化します。変化した「ウィンドウ枠固定の解除」を押すと、シート内の固定が一括で解除されるので覚えておきましょう。

エクセルで行・列を非表示にする方法

エクセルで表を作成する際は、行と列を非表示にすることで視認性を上げられます。非常に簡単な手順で設定できるため、覚えておいて損のない手順です。「範囲選択」、「右クリック」の順で行います。

あくまで非表示にするだけの処理であるため、セルの中身は消えないほか、参照先のセルもズレません。

エクセルで行を非表示にする方法

まずは非表示にしたい行を選択します。連続する行を選ぶ際は、マウスドラッグで一気に指定するか、shiftキー+マウスを活用しましょう。右クリックすると「非表示」という項目が出てくるので、そちらをクリックします。選択した行が非表示になりました。

応用テクニックとして、Ctrlキーを押しながら行を選択することで、連続していない、離れた位置の行も非表示にすることができます。

エクセルで列を非表示にする方法

非表示にする手順は行の時と全く同じです。まずは非表示にしたい列を選択します。連続する列を選ぶ際はドラッグで一気に指定するか、shiftキーとマウスを活用しましょう。右クリックすると「非表示」という選択肢が出てくるので、そちらをクリックします。選択した列が非表示になりました。

こちらもCtrlキーを押しながら列を選択することで、連続していない、離れた位置にある列を同時に非表示にできます。

セルを縮めて非表示にする方法

右クリックでセルを非表示にする以外にも、セルの幅を縮めることで非表示にする方法が存在します。こちらの方法では、連続する行(列)を縮めることはできても、離れた位置のセルは縮められないので注意が必要です。

非表示にしたい行、または列の見出し番号を選んで、1つ前の行(列)方向へドラッグすると、幅が縮んで非表示になります。縮めた幅を元に戻すには、該当箇所をクリックして、縮めた時とは反対方向にドラッグすれば問題ありません。

該当箇所とは、非表示になって隠れている行(列)のことです。2行目を非表示にした時に、1行目の次に3行目がきているので、その間をクリックして幅を広げます。右クリックで非表示にした行(列)も、この方法で元に戻せます。

非表示ではなくグループ化して折りたたむのがおすすめ

行と列を非表示にする方法をこれまで見てきたところで、「再表示するときが面倒」と感じる方は多いのではないでしょうか?1度や2度非表示にするだけならいいですが、何度も表示と非表示を繰り返す場合は、非表示にする方法を使うと非常に面倒です。そこで、利便性に富んだグループ化を利用して折りたたむ方法を紹介します。

非表示と折りたたみ(グループ化)の違い

非表示にするのとグループ化して折りたたむのとでは、非表示にできる範囲と再表示の仕方に違いがあります。

まず、右クリックで非表示にする方法は、行(列)1つ、複数、離れた位置でも非表示にすることが可能です。グループ化して折りたたむ方法では、1つまたは複数の範囲を選択できますが、離れた位置を非表示にできません。

しかし、グループ化して非表示にする方法ではワンクリックで非表示と再表示を切り替えられます。右クリックで再表示するには、ふたたび行(列)を選択して、サイズを調整しなければならないので、何度も表示と非表示を繰り返す場合は、グループ化の方がおすすめです。

折りたたみの設定方法

折りたたみたい行(列)を選択して、「データタブ」をクリックします。画面上部に「グループ化」という項目があるので、そちらを選択しましょう。すると、選択した範囲が線で繋がり「ー」ボタンが表示されます。

そのボタンをクリックすると、グループ化された行(列)が折りたたまれて非表示になります。「ー」ボタンが「+」ボタンに変わるので、そちらをクリックすると再表示が可能です。

グループ化は、あくまで折りたたんでいるだけで、非表示と同じくセルの中身は消えない上、参照先の位置は変わりません。関数はこれまで通りの処理をします。

グループ化を解除する場合は、データタブの「グループ化」のすぐ右側にある「グループ解除」を押せば、解除完了です。

エクセルの表示形式でできることと設定方法

エクセルは書式設定から、セルに入力した値に合わせて最適な表示形式を設定できるようになっています。ここでは、表を作成する際に使える表示形式の変更と、それぞれの特徴を解説します。

下記の12種類の表示形式について解説するので、ぜひ参考にしてください。

標準数値通貨会計
日付時刻パーセンテージ分数
指数文字列その他ユーザー定義

標準の特徴

表示形式「標準」は、デフォルトで設定されています。入力された文字・記号・数値といったあらゆる情報の表示方法を自動で判別してくれます。最もスタンダードな表示方法です。

数値

数値とは、名前の通り記入された数字を「数値」として扱う表示形式です。エクセルで計算が行われるときの多くは、数値で計算が行われます。表示形式の「数値」と「文字列」はよく使うので、違いを覚えておきましょう。

例えば「=10+50」という計算式があったとします。この数式を入力するセルの書式設定が「数値」だった場合、自動で計算されて出力結果は60となります。

一方で、表示形式を「文字列」にすると「=10+50」という計算式そのものが出力されるようになります。計算に使うセルは「数値」、セルに入力した内容を表示したい場合は「文字列」にすると覚えておきましょう。

通貨

通貨は、金額を表示する際に使える表示形式です。表示形式を「通貨」にしたセルに「10000」と入力すれば、「¥10,000」という風に出力されます。通貨マークとカンマが付与されるのが特徴です。

ただし金額がマイナスの場合、表示方法は少し特殊です。赤文字で表されて丸かっこが付与されます。例えば、「マイナス10,000」を表示する場合、赤文字で(¥10,000)と出力されます。

会計

表示形式「会計」は通貨と同じく金額を表す際に使う表示形式です。似ている部分が多いので、つい混同してしまいがちです。共通点として、数値は右寄せになる、通貨の種類を選択できる、小数点以下の桁数を指定できる、カンマが付与されるといった点が挙げられます。

違いとしては、数値がマイナスになった時の表示方法と「0」の表示方法です。数値がマイナスの場合、文字色はそのままに、通貨のマークだけがセル内で左寄せになります。丸かっこは数値だけを囲み、マイナス10,000の場合、「¥   (10,000)」と表示されます。

表示形式が「通貨」のときに「0」と入力すると「0」と表示されますが、「会計」ではハイフンが表示されるので、その違いも把握しておきましょう。

日付

エクセルの表示形式「日付」は、数多くの表現方法に対応しており、それぞれのシチュエーションに適したものを選べます。また、日本語や英語、中国語、韓国語といった、世界中の言語で日付を表現できる点も表示形式「日付」の特徴です。下記に表示例を紹介します。

▼和暦で表す場合

H24.3.14平成24年3月14日

▼西暦で表す場合

2012-3-142012/3/14 2:30 PM2012/3/14 14:303/14/122012/3/142012年3月14日2012年3月03/14/1214-Mar-12Mar-12March-12M-12

▼その他の場合

14-Mar3月14日M

時刻

日付と同様、時刻の表し方も豊富に用意されています。表示形式「時刻」では、24時間表示やAM・PM表示、といったさまざまな表示方法を選べます。

▼時刻の表示例

13:30:2513:301:30 PM1:30:25 PM2012/3/14 13:30 2012/3/14 1:30 PM13時30分13時30分25秒

パーセンテージ

表示形式「パーセンテージ」を使用すると、自動的に百分率の計算を行い、パーセンテージ表示に変換されます。

分数

表示形式を「小数」にすると、小数点以下の数値を分数に変更できます。下記の9種類から表示方法を選べます。

表示方法表示例
1桁増加(1/4)
2桁増加(21/25)
3桁増加(312/943)
分母を2に設定(1/2)
分母を4に設定(2/4)
分母を8に設定(4/8)
分母を16に設定(8/16)
分母を10に設定(3/10)
分母を100に設定(30/100)

指数

膨大な数値をスッキリとした表示に変えるには指数を用います。例えば「1.00E+18」といった表記です。

文字列

表示形式「文字列」は、セルに入力した内容をそのまま表示する形式です。例えば「=10+50」という計算式をセルに入力すると、そのまま数式が表示されます。

その他

表示形式「その他」には、便利な表示形式が他にも用意されています。下記の7点のようなテンプレートが役立つことがあるので、覚えておきましょう。

・郵便番号・電話番号・正負記号(+、-、=、;、△、▲)・漢数字(一億二千万三千四百五十)・大字(壱拾弐萬参阡四百)・全角(1、2、3、4、5)・全角桁区切り(123,45)

ユーザー定義

適切な表示形式がない場合は、自由に定義することも可能です。ただし複雑な数式を構築しなければならないので、ある程度の知識が必要です。

まとめ

エクセルの行や列を固定するには表示タブのウィンドウ枠の固定を用いましょう。縦と横方向にどれだけ長い表でも、見出し行(列)が固定化されるため、視認性が良くなります。

またエクセルのシートを見やすくするには、表示・非表示を切り替えるのがポイントです。グループ化して非表示にする方法の方が利便性が高いので、手順を覚えておきましょう。