あなたの周りにはいつも穏やかな人はいませんか？
穏やかな人はいつもおおらかで、優しい雰囲気がただよっていますよね。
実は穏やかな人って人間関係も良好なんです。
そこで今回は、穏やかな人の特徴や穏やかな性格になる秘訣をまとめました。
仕事や日々の生活に追われたストレス社会の中、穏やかで安定した毎日を送りたいという人は必見です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「穏やか」ってどんな意味？
まずは「穏やか」の意味や使い方、類語、対義語をそれぞれみていきましょう。
聞きなれた言葉ではありますが、正しい意味や使い方をしっかりおさえておきましょうね。
「穏やか」の意味と使い方
「穏やか」の「穏」は、音読みが「オン」、訓読みが「おだーやか」「やす-らか」です。意味は主に「やすらか、ゆったりした様子」というものですが、具体的に以下で解説していきます。
1．静かでのどかなさま。安らか。
＜例文＞
ー今日は穏やかな天気だ。
ー争いごとがなく、世の中が穏やかだ。
2．気持ちが落ち着いていて物静かなさま。
＜例文＞
ー彼はとても穏やかな人柄だ。
ー今日の会議は穏やかに話し合うことを心掛けてください。
ー表情こそ変えないが、彼女は心中穏やかではないはずだ。
3．極端でなく、人に受け入れられやすいさま。穏当。
＜例文＞
ー今日の議会で決議され次第、新制度へ穏やかに移行するよう努めるように。
ーこう言っては穏やかでないかもしれないが、今日の君の態度は良くないよ。
以上のように、「穏やか」という言葉は人の性格や感情、世情や自然に対して使うことができます。
「穏やか」という言葉と似た意味の言葉
「穏やか」に似た意味の言葉は以下のようなものがあります。
| 意味 | 類語 |
| 何事もなく、落ち着いているさま | ・安穏・平安・平穏・温厚・安らか・平和・平穏・無事・穏便・穏当・天下泰平・安全・安泰・安寧・大丈夫・無事・円満・無風 |
| 良い気持ちのする、のどかな天候などの様子を意味する表現 | ・春うらら・のどか・心地良い・うららか・小春日和・ポカポカ・麗らか |
| 気候が寒すぎず暑すぎず程よいこと | ・温暖・温順・温和・暖か・温か・ポカポカ |
| 態度や振る舞いに険がなく落ち着きのあるさま | ・穏便・穏健・温厚・柔和・物腰柔らか・温厚・従順・柔順・温順・温和・穏和・温良 |
「穏やか」と反対の意味の言葉
つづいて「穏やか」と反対の意味はどのようなものがあるかご紹介します。
- 険しい：とげとげしくきつい様子
- 激しい：勢いが強く弱まる様子が見えない
- 厳しい：失敗やいいかげんな対処を許さないこと
- 荒い：動きや勢いが強くて急には収まらない状態
- 過酷：普通よりも厳しすぎる様子
- 強烈：堪えられないほど強い様子
- ハード：きびしい様子
穏やかな人にみられる7つ特徴
穏やかな人とはどんな人のことをいうのでしょうか。
何となく、精神的に安定している人や落ち着いた態度の人を想像しませんか？
ここでは穏やかな人にみられる特徴を7つご紹介していきます。
あなたの周りにもあてはまる人がいるかもしれませんね。
1.いつもにこにこ笑顔
穏やかな人は思いやりがあり、相手がリラックスできるようににこにこ笑顔でいることが多いです。
笑顔は人間関係を良好にする誰にでもできるスキルですが、他人を思いやる心のゆとりがないと難しいことも。
相手が笑顔だと自分も前向きな気持ちになりますし、自分を認めてくれているような肯定的な気持ちにもなれます。
このように、笑顔には相手を安心させる力があるので、穏やかな人のそばにいると不安や緊張がやわらいでくる効果もあります。
2.心にゆとりをもっている
焦ったり急いだりせず、常に心にゆとりがあるのも穏やかな人の特徴です。
職場でも仕事に追われていたり、イライラしている人が多いと、ギスギスした雰囲気になってしまいます。
しかし、準備や時間に余裕がある人は、雰囲気的にもゆとりを感じられます。
それが穏やかな空気感へつながっているのではないでしょうか。
3.誰にでも感謝の気持ちをもっている
穏やかな人は忙しい生活の中でも、常に感謝の気持ちを忘れません。
そして、感謝の気持ちというのはポジティブな気持ちから生まれるものです。
この感謝の気持ちを心掛けることで、殺伐とした競争社会においても、嫉妬や不安といったネガティブな感情を遠ざけることができているのです。
そこから生まれる自己肯定感が穏やかさをもたらしているのです。
4.相手を思いやることができる
いつだって人に優しくしたい、相手を思いやる心を持っていたいものです。
とはいえ、そう思うことは簡単ですが難しいのも事実。
思いやりとは相手の立場になって気持ちを想像し、考えることです。
日ごろの些細な表情や行動から、相手が何を思っているのかを想像し、理解してくれると、とても安心できますよね。
そんな行動が出来る人が穏やかさを形成しているのです。
5.発言や行動がゆったりとして落ち着いている
穏やかな人は話し方や所作がゆったりとして落ち着いています。
まくしたてるような早口や、ドタバタとせわしない人は穏やかと程遠い印象ではありませんか？
また、大きな口をあけて爆笑したり、大声で話したりする人も穏やかとは言えませんよね。
以上のように、穏やかな人は発言や行動がゆっくりしていることが多く、物音を立てたりもしません。
時間の流れがそこだけとても落ち着いて感じることでしょう。
6.協調性がある
穏やかな人は周囲の人を公平に受け入れることができるので、とても協調性があります。
協調性は、会社など複数の人がともに活動する場でスムーズな人間関係を構築する上で欠かせないスキルです。
同時に、穏やかな人は対人関係で波風立つのを避ける傾向が強いです。
自分さえ我慢すれば物事がスムーズにいくと感じれば、我慢を苦痛とは思わないのです。
何か衝突が起こるほうが苦痛に感じてしまうので、相手の主張に耳を傾けて交渉したり協力したりすることが自然にできるのです。
7.愚痴や文句を言わない
穏やかな人は愚痴や文句を言いません。
前述した通り、穏やかな人は愚痴や文句を言うことで雰囲気が悪くなったり対人関係がうまくいかなくなることを苦痛に感じやすいです。
そのため、強い主張や愚痴、文句を言うことは絶対にしません。
穏やかな人に漂う優しい空気感は、まさに穏やかな人本人が作り出しているのです。
穏やかな性格になる7つの秘訣
「自分も穏やかな性格になることはできるのかな」
そんな気持ちを抱いているのであれば、ほんの少し考え方や行動を変えてみることをおすすめします。
これまでの考えや行動をみなおすことで穏やかさを手に入れる、そんな秘訣を7つ紹介していきます。
1.ポジティブ思考でいる
失敗やミス、不安や悩みは人生につきものです。
それは穏やかな人も同じです。
違うのは、いつも精神的に安定していて、物事に広い許容範囲をもっているという点です。
そのため、大きな失敗や悲しいできごとがあっても、ネガティブな気持ちに心を支配されることなく、何ごとも前向きにとらえられる特徴があります。
あなたも今日から「なんとかなる」「なるようにしかならない」というポジティブ思考の一歩を歩みだしてみませんか？
2.口角を上げる
いきなりポジティブ思考になるのはなかなか難しいものですよね。
そこでおすすめなのが、普段から「口角を上げる」ことを意識することです。
口角をあげるだけでも、辛い痛みを和らげたり神経を落ち着かせるエンドルフィンが分泌されるので、怒りや悲しみ、緊張が和らいで笑顔になれるのです。
にこにこしている人に、嫌な言葉をぶつけてくる人はいませんよ。
3.動作や話すスピードをゆっくりと
穏やかな人になりたいなら、ゆったりとした話し方や動作を心がけましょう。
食べ方や歩き方もどうですか？
同じ動作でも動きがスローテンポになるだけで、時間の流れが変わり、丁寧な所作に変わります。
穏やかな人になるためには、ひとつひとつの動作を丁寧にすることがポイントです。
4.自分のペースを大事にする
穏やかな人は自分のペースを大切にしています。
いわゆるマイペースです。
あなたは周りの影響でペースを乱されることが多々ありませんか？
自分より仕事が速い人がいれば「急がなきゃ」と焦り、自分より仕事が遅い人がいれば「早くして！」とイライラしてしまうことってありますよね。
そんなときは自分が「ちょうどよい」「心地よい」と感じるペースを大切にしましょう。
それが、マイペースです。
5.常に感謝の気持ちをもつ
「ありがとう」という感謝の気持ちは穏やかな心の基本です。
感謝する気持ちを持とうする姿勢は、ネガティヴな感情を遠ざけてくれます。
それはまさに心を穏やかにし、日々の幸福度をあげてくれます。
自分が「ありがとう」と感謝されたときのことを想像してみて下さい。
通常、感謝されて嫌な気持ちになる人はいません。
常に感謝の気持ちをもつことは人間関係を良好にし、あなた自身の心を穏やかかつ健やかなものにしてくれます。
6.規則正しい生活を送る
睡眠時間や食生活が乱れていると、心身ともに不安定になりやすいです。
穏やかな人がいつでも安定した精神状態でいられるのは、規則正しい生活を送ることによって、心と身体の健康を保っているためです。
もし夜更かしや暴飲暴食が習慣化している人は、さっそく今日から早寝早起きをする、お酒は控えてみるなど、ひとつのことでもいいので取り組んでみて下さい。
日々を丁寧に暮らすことは、穏やかな心への近道です。
7.自分を客観的に見つめる
イライラしている自分を客観的に見つめることもおすすめです。
一緒に深呼吸をすると、少しだけクールダウンできるでしょう。
穏やかな心をもつことは、客観的になって冷静さを取り戻す術を身につけていることにもつながります。
穏やかな性格になることの3つのメリット
ここまで穏やかな性格の人の特徴やなる方法を解説してきましたが、実は、穏やかな性格になることはいいこと尽くしなんです。
最後にどんなメリットがあるのかご紹介します。
1.異性・同性関わらず好感をもたれる
いつもにこにこ笑顔な人は異性同性関わらず、好感を持たれやすいです。
笑顔は優しい印象を与えますし、人の良さそうな性格にも思えますので、誰もが「自分でも話しかけやすそう」と親近感をもち、近づきやすくなるのです。
また、「自分のことも受け入れてもらえそうだ」と肯定的な印象を相手に感じさせるので、恋愛面でも好印象を抱かれやすいです。
2.ストレスをためこまなくなる
穏やかになるとストレスに対する考え方も変わります。
どういうことかというと、穏やかな人はストレスを感じることはあっても、ため込まないようにするのがとても上手なのです。
たとえば、「ストレスも仕事のうち」「ストレスがない世界なんて存在しない」と考えているので、「ストレスをため込んでいるな」と黄色信号が点滅すれば、無理をせずに気分転換や休養をとり、ためこまないようにしているのです。
3.物怖じしなくなる
物怖じしない人も実は性格が穏やかであるケースが多いです。
物怖じしない人というと、行動力があり、精神的に強いイメージがありますね。
しかしながら、実のところ物怖じしない人というのは、包容力があり、おおらかな雰囲気を持っている人が多いのです。
穏やかな人の方が、事前準備がしっかりしていたり、物事を客観視するスキルが高いので、意外と冷静であることが多いです。
まとめ
本記事では「穏やか」のもつ意味や使い方だけでなく、穏やかな人の特徴、穏やかな人になるための方法について紹介してきました。
現代社会において、誰もが様々なことに対してストレスを感じて生きていると思います。
そんな社会を生き抜くスキルとしても穏やかでいることはメリットだらけです。
人間関係が良好になるだけでなく、あなた自身の心身も健康でいられます。
ほんの少し行動や考え方を変えるだけで、穏やかさを手に入れることは可能なので、ぜひ参考にしてくださいね。
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